少し前に本屋さんに行って眺めていたら、村上春樹さんの「ノルウェイの森」の文庫本がありました。
こういう古典的?な本は、図書館に余っているはず、買うまでもない、と思い

図書館のWEBで検索すると、貸出ししてないのがいっぱいありました。

なぜこの本が世界中で翻訳されてたくさん売れたのかとか、文学的価値とかはよくわかりませんが、
少し前までノーベル賞文学賞候補の常連であった村上さんの代表作の一つでもあり

有名な本なのでとりあえず読んでおこう、借りてきて読みました。




この本は、村上さんの自叙伝のようなものだと、あとがきに本人が書いています。
1960年代の終わり頃に大学時代を過ごした村上さんが書いた本は、
数年遅れで学生生活を送った自分にとっても、読むと当時の生活が懐かしくもほろ苦くも想い出されます。

この本に出てくるワタナベと女性たちの描写は1980年代だから許されたのか、今ネットで同じことを書いたら
不適切とかって指摘されるような表現がいっぱいです。1Q84でも同じです。
そういう表現をいろんな外国語にどう翻訳されたのか、何となく気がかりではあります。

この本の中に、Oldiesがたくさん出てきますが「ノルウェイの森」も出てきます。
ビートルズの「ノルウェイの森」ってどんな歌だっけ? と思い出せず、

自分のシリコンオーディオで探して聴いたらすぐわかりました。
物悲しいバラード調の曲で、ジョンレノンとポールマッカートニーの共作らしいが、
ジョンレノンの作風が色濃く出ているような曲だと自分では思っています。

 



この歌の歌詞のすべてを見ていたら、本の「ノルウェイの森」のストーリーは

この歌のイメージそのものだ、と思えるようになってきました。
女性の家に行き、招き入れられ、好きなところに座ってとか、ワインを飲んで2時まで話したとか、
彼女は勝手に寝てしまったとか、村上さんがこの歌詞から影響を受けた(パクリだなんて言ったらおこられますが)のでしょうか。
You Tubeで検索すると翻訳付きで歌詞も出てきますので、気になる方は探して見て下さい。

本を読むと、誰もが頭の中に登場人物のイメージを作ってしまいます。

「ノルウェイの森」もずいぶん前に映画化されたようですが、

自分の頭の中のイメージがぶち壊されそうなので、映画版は見ることはないですね。