「認知症」という言葉が一般的になって久しい。
古くは、「ぼけ」とか「痴呆」という差別的な呼び方がされてきましたが、
「認知症」というのは、「認知力が低下した状態」という意味で、

的を得たネーミングだと思うのです。

政府広報オンラインによれば、
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「認知症」とはさまざまな脳の病気により、脳の神経細胞の働きが徐々に低下し、

認知機能(記憶、判断力など)が低下して、社会生活に支障をきたした状態をいいます。

 

知っておきたい認知症の基本 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
 


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しかし、
私は「認知症とはさまざまな脳の病気により」ではなく、
誰もが脳や体の衰えによって人間の認知機能が少しずつ低下してきて、
より悪化した時に「認知症」になったと言われるのではないか、と思いはじめたのです。
(素人の自分が思ったことなので、真偽のほどは確かではありませんが)

まず、認知機能の低下は加齢とともに誰にでも出てくるものだと思っています。

自分でも、いくつか心当たりがあります。
①70歳を前に、運転免許の高齢者講習を受けた時に、動体視力や視野角、

視力の回復時間などの検査をします。
私は特に問題ないレベルでしたが、若者と比べると衰えは歴然でした。
こういう視力の低下も「認知力の低下」の一つだと思うのです。
②昨年車を運転していて、助手席側を縁石にゴリゴリした。
縁石が認知できてなかった・・。不注意ともいえるが、認知力の低下か。
③広いショッピングセンターの駐車場で、自分の車をどこに置いたかわからなくなった。
これには理由があって、わからなくなったのは、同じ日にこの駐車場に停めた2回目の時。
なぜか、1回目に停めた場所に行ってしまって、あれ?車がない? という話。

認知機能の低下や物忘れは歳とともに目立ってきます。
脳の病気が、誰もが知らずのうちに進んでいるということなのかもしれません。
今年会合で会った一歳上の人が認知症になっていました。
ひどい症状ではなさそうでしたが、心配なのか奥様が同伴でこられていました。

若い頃は大声で話し、演説するような人だったのでちょっとショックでした。

目や耳、記憶力の衰えは誰でも気づきますが、健康な人でも

気付かないうちに認知機能は衰えてきているので、車の運転の時は特に

認知度の低下を自覚する必要があると思うこの頃なのです。