変なタイトルで書き始めましたが、最近テレビの情報番組では

日本の半導体産業の凋落に嘆くのと、

これからどうすればいいか、などと報じています。

 

今日のTBSサンデーモーニングでも、

「おちるニッポン」とかいう特集だったか?で、

1990年頃には50%あった世界における日本の半導体シェアが

自動車用途などの一部を除いて今やほとんどない、

という状況を解説していました。

 

昨年12月だったか、テレビ朝日でも同じような特集で

しきりに”2ナノの半導体”という特集をやっていました。

 

この映像は、ANNの見逃し配信で見たものです。

 

もちろん自分はわかってましたが、2ナノの後の単位が何なのか

(メートルなのか、秒なのか、はたまた?)最後まで報道していませんでした。

テレビ局としては、ちょっと片手落ちですね。

TBSやNHKでは、これは配線の幅のことをいっていて、

ちゃんとメートルを入れて解説していました。

 

その昔、自分が最初に入った会社では、製造していた産業用製品に入れる

基板の配線パターンを自分で2倍寸法で作成し(アートワーク)

業者に頼んで写真を撮って作った基板をエッチング、とかの工程で作っていたのです。

1mmとか0.5mm巾の黒いテープをICのランドや部品のスルーホールに

つけて貼って配線し、その両面基盤を設計していたのです。

できた基盤も自分で目視チェックができるくらいの寸法でした。

ナノメートルなんて思いもつかない時代ですし、多層基板なんてあったのか??

当時もICは出ていましたが、配線幅はマイクロメーターくらいの単位

だったのか、私にはわかりません。

集積回路といえば、TIやRCA、沖電気などのロジックICなどがあり、

8080とかモトローラの6800とかZ80とか出始まった頃だったか・・、

もう忘れました。

 

日本では、過去にも半導体連合や液晶連合などを政府の肝いりで

作ったきましたが、残念ながらどれもうまくいかなかったようです。

日本人は貯金ばかりして投資をしない、日本企業は内部留保して

ばかりなので、こういった開発資金として回らない、という話もあります。

最新の半導体を作るには、莫大な投資が必要になるそうですが

今回できたトヨタやNTT、ソニーなど、名だたる日本企業8社が出資した

Rapidusには、人にも投資して頑張ってもらいたいものです。

私は半導体の専門家ではありませんが、電気屋のはしくれとして

日本の半導体産業の再生を願っている一人です。

 

今回はちょっと面倒くさい話ですみません。  おしまい