続き


不動産担保ローン。

その名の通り、不動産を担保にお金を借りる。

いわゆるカードローンは基本無担保のため貸付金額の上限が厳しいが、こうした担保のあるローンであれば、担保評価次第では1千万以上借りることもできると言う。


これでやり直せるかもしれない。

藁にもすがる思いでその扉を開けた。


が、ダメだった。


不動産の評価自体は悪くなかった。

詳細な評価の前に、ざっくりの一次評価をしてもらったが、買った値段よ若干目減りしているくらいだった。


問題となったのは、支払い年月だった。

まだ買って10年と経っていない。

色々言われたはいいものの、細かいことは忘れてしまった。

とにかく、まだ買ってからローンを支払った期間が少ないことが原因だった。


一瞬、行けるかもと思ってしまった。

これは結構キツイ。

いよいよ、どうしようもないのか。


そんな中、ネットで色々調べてみると、ろうきん(労働金庫)のおまとめローンの存在を知った。

通常の金融機関とは異なるらしく、審査基準もちょっと変わるらしい。

そして、自身の所属する会社(厳密には労働組合)がこの ろうきん の団体会員だと、かなり審査基準が緩くなるらしい。

しかも超低金利、最低だと5%弱、多くても8%弱くらい。


とはいえ、自分の会社が会員かは調べてはみたもののわからなかった。

どうやら労組に直接確認するしかないらしい。


まあいいか。

どうせダメ元だ。

会員かはわからんが、まずはろうきんに申し込んでみよう。


そして申し込んでみると、翌日にはろうきんの担当者から連絡が。

軽く事情聴取を受け、まずは先方に出向き直接話を伺うことに。

また、当日は借金の金額や利率、月の返済額、支払い証跡など、もろもろもってこいとのこと。


いきなりこんなに持って来させて、ダメだったら無駄足じゃないか。

何社から借りてると思ってんだ。

準備するの大変なんだぞ。


どうせダメだと思っていたので、不満たらたらで先方へ向かった。

色々話した後、最後にこう言われた。


 ぜひ、うちでまとめていただきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いします。


え?今なんて?

うそでしょ?


本当に聞き間違えだと思った。

思いもよらぬ言葉に、うまく返事もできず、よろしくお願いします、とだけ返した。


どこの会社も、おまとめはおろか、1円も貸してくれない。

こんな状況の男に、数百万貸すっていうの?

そんなわけあるか?


不動産担保ローンの時もあったので、そんなわけないと、ひたすら期待しないようにした。

しかし、その後何度か足を運び、無事融資が下りることとなった。


確定するまで、一月半かかった。

この時の借金は約480万あったが、なぜそう言う状況になったのか、かなり細かく聞かれた。

480万のうち、いくらは何に使ったのか。


もちろん、全部競馬なわけだが、当然そんなことを言えば融資は下りなくなるため、適当に誤魔化した。

コロナで生活費が〜、実家のトイレが壊れて〜、冷蔵庫と洗濯機が壊れて〜、etc


この説明にかなり時間を取らされたものの、とにかく無事審査に通り、融資が下りた。

全部で500万だ。

借り換え分は直接債権社へ送金され、手元には約20万が残った。


ああ、よかった。

本当によかった。

今回は本当にやばかった。

もうこんな思いはしたくない。

2度としたくない。

もう競馬もしたくない。

何にも楽しくない。

これで1からやり直すんだ。

真面目にコツコツやるんだ。


続く