SBCラジオ『坂ちゃんのずくだせえぶりでぃ』内のコーナー、『稜線を渡る風2010』。12時11分ごろ~。


今日のゲストは、白馬岳頂上宿舎の西川さん。聞き手はキクチ姉さん。


◎いま現在は15℃くらい。

◎キクチさん「どんな格好しているんですか?」(おっと、いけない、、、想像が飛躍してしまう笑)

◎お花畑、いまはウルップソウがたくさん。シナノキンバイの黄、ハクサンイチゲの白、クルマユリの赤の三色コントラストも見所。

◎1000名収容可能。混雑のピークは明日24日くらいだろうか、と。ちなみに明日の予約は今現在約500名。この分だと当日飛び込みも可。



高校山岳部時代から合計四度、テン泊利用でお世話になっている頂上宿舎。いちばん思い出に残っているのは・・・不帰ノ嶮を越えたのち、豪雨に急変、白馬大池まで行く予定を急遽変更して慌ててテントを張った、いつだかの9月下旬ですかね。冷たい雨でした。。。同時刻に到着し、同じような状況下でテントを張っていたお兄さんと、下山時に再び会い、いろいろ話を聞かせて頂いたり。

2010年7月20日(火)。梅雨明け後、初の仕事休み。晴れです。完璧超絶大快晴です。というわけで、さっそくフィールドへ。


午前中は、中山丘陵でオオムラサキ探し。主に樹林の林冠部を飛翔していましたが、樹高が十数メートルと高く、間近では見られず。午後は、アルプス公園へ。


☆今回用いた観察のポイント


①まずは、幼虫の食樹であるエノキ、成虫の餌となる「樹液」を出すクヌギ、これら両方が見られる雑木林の所在を、あらかじめ頭の中へいれておきます。これには、何度かの下見が必要です。


②おおよそ、時期としては梅雨明け直後。目星をつけておいた雑木林へ訪れ、林縁に沿って歩きます。第一に、手の届く高さから樹液が出ている木を探します。場所によっては、これがなかなか見つからないのですが、あれば、オオムラサキが吸汁していないかどうか、幹を観察。


③良木が見つからなくても、焦らずに。(時間帯によるのかもしれませんが)オスは、低い位置に静止し、テリトリーを張る習性があるようです。自分のテリトリー内へ他のオス個体が入ってきたら、激しくその個体を追い掛け回し、追い掛け回しているうちにまた別の個体のテリ内に入ってしまって、結果的に3~4個体が激しく乱舞している、そんなシーンに出くわす場合があります。そのときは、付近で静かに待ち、再び低位置の葉上へ飛来したところで撮影に臨みます。


④良い写真が撮れたら、架空のお友達にたくさん自慢しましょう。


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☆ギャラリー


こんな林縁部にて。
ラジオの時代、生物多様性の世紀


エノキが確認された。
ラジオの時代、生物多様性の世紀


人の身長程度の高さの低木。
ラジオの時代、生物多様性の世紀


開翅バージョンを狙うのはなかなか難しい①
ラジオの時代、生物多様性の世紀


開翅バージョンを狙うのはなかなか難しい②
ラジオの時代、生物多様性の世紀


閉翅バージョンなんとか接近①
ラジオの時代、生物多様性の世紀


閉翅バージョンなんとか接近②
ラジオの時代、生物多様性の世紀


下から狙ってみた
ラジオの時代、生物多様性の世紀


おわり

今年の春、友人と沖縄へ訪れた際、ゲストハウスで出合った若者と、こんなやりとりをした記憶があります。


若者「へえ~。生き物を探してたんですか?何がいました?」

小生「ハブとかイボイモリとかですね。肝心のイシカワガエルはさっぱり・・・」

(中略)

若者「僕も、小さい頃は昆虫をしょっちゅう探してて・・・。カラスアゲハが綺麗で。懐かしいなあ」

小生「山奥入ればカラスのワンランク上、ミヤマカラスがいて・・・、ヤツのエメラルドはヤバイっすよ」

若者「蝶が専門なんですか?」

小生「いえ、専門ってほどじゃないですよ。たまたま研究テーマに選んだ程度ですし、あとは趣味で写真を撮るくらいなもんです・・・」

若者「(一般人から見れば)十分、専門じゃないですか。そういえば、オオムラサキって、『採っちゃいけない蝶』なんですって?」


・・・、結果、飲食店従業員という職にしか就いてませんので、リアルに「専門ってほどじゃない」んですけども。・・・いや、そんな話はどーでもよくて、ここで重要なのは、彼が「オオムラサキって『採っちゃいけない蝶』」だと認識していた、という点です。これは彼に限ったことではなく、小中高時代、「多少は昆虫の知識を持っている」という友人知人に何度となく聞かれました。しかし、オオムラサキは、文化財保護法によって採集が禁止されている「国天然記念物」に指定されているわけではなく、かと言って、種の保存法によって採集が禁止されている「国内希少野生動植物種」に指定されているわけでもありません。むしろ、ゴイシツバメシジミとかオガサワラシジミのほうがよっぽど『採っちゃいけない蝶』です。ただ、もし彼が「そういえば、ゴイシツバメシジミって・・・」と切り出したなら、私を専門家扱いするのは「反則」になってしまいますって。


「オオムラサキ=『採っちゃいけない蝶』」というイメージは、オオムラサキが「国蝶」に選定された事から生み出されたものらしいんですが、そもそも「国蝶」というのは、例えば都道府県で言うところの「県花」「県木」「県鳥」とほとんど変わりなく、「代表種」とか「象徴種」程度のものです。だから、オオムラサキがたとえ国蝶だろうがコック長だろうが国生さゆりだろうが、必ずしも「オオムラサキ=『採っちゃいけない蝶』」というわけではありません。ただし、都道府県や市町村の条例で規制されているケースも考えられるので、詳しく知りたい人は、各自治体のHPなどで調べてください。


・・・と、ここまでは法律とかの話。法的に規制されていない以上は、採ろうが採るまいが個人の勝手です。採りたければ採ればいい、と思います。ただ、個人的には「ひとりでも多くの人が、自然を『正しく』理解すべきだ」と思うので、以上に述べたような誤解を抱いている人には、しっかりと説明して正しく理解してもらわねばなりません。それは、①あなたがもし、「オオムラサキは国蝶であるから、採ってはいけない」というように認識しているのだとしたら、その「国蝶」という概念は「象徴」程度のものにすぎないので、その認識は間違いであること、そして②十分な個体数が生息している地域であれば、「採集によって減少、あるいは絶滅してしまう」ようなことは、あまり考えられないということ、だから③採集をしても問題ないということ。また④一般的にオオムラサキは、(二桁後半~三桁ほどの大量の個体数を採集しないと気がすまない人たちによる)熱狂的採集行為のターゲットにされるような種ではないため、「一人残らず採集者を排除すべきだ」という意見は、あまりに度が過ぎていて現実的ではないこと。思いつくままに並べてみましたが、こんなようなことを日頃から説明できるようになっていたいものだなあ、と思います。ついでに言うならば、採る側の人は、「個体間の斑紋の違いに興味を持っている」「地域変異を調べている」など、一般人に納得してもらえるような論拠のようなものをしっかり持ったうえで、採集に望むべきだ、というのが、採集屋ではない私の勝手な意見です。