屋根裏のコンセント -27ページ目

屋根裏のコンセント

 こうしてアンチエは、
  昼はロードバイクで和歌山県の観光地やグルメスポットを訪れ、
   夜は酒を片手に映画を鑑賞して、
    夜中にひっそりとブログを更新する生活を送ることにした。

とうふ工房 るあん』へ行くまでの道中に『天誅倉』という史蹟があったので、寄ってみました。

幕末の尊王攘夷派が結成した討幕軍『天誅組』が、五條市の代官所襲撃を皮切りとして各地転戦を繰り広げる“天誅組の変”という事件があったのですが、その最中で大将と決別した者たちが龍神村で自首し、二日間軟禁されたのがこの『天誅倉』なのです。


道路から少し斜面を上がったところに、普通の農家の倉みたいにポツンと佇んでいます。

それにしても中が真っ暗で怖い…(((゜д゜;)))
お化け屋敷っぽいケド、入っても大丈夫かしら…。

開けた途端に村人が「天誅ー!」って襲いかかってくるサービスとか用意されてないやろな…(((゜д゜;)))
(扉の向こうは“五日ぶりの客や!”とてんやわんや…!?)


「し、失礼しま~す」

恐る恐る戸を開けた瞬間、自動感知で明かりがついて、目がくらみました。
で、友達がサプライズ誕生日をやってくれた時の思い出が甦って、恐怖→嬉しい気分に(‐^▽^‐)

まぁ、クラッカー持って待機してた村人が、

「ようこそ天誅倉へー! 天誅ー!!(やっぱり天誅されるんか)」みたいなサービスなら歓迎。


ただネ…。

そんな妄想が瞬間冷凍されるくらい静かで怖いです…。
微妙に狭いし、独りやし(嫁は車で待機中)(´□`。)

よく見るとテレビに太めの霊?が映ってて、怖くて帰ろうとしたら霊も帰ろうとしt俺かい。


わぁ~、草鞋(わらじ)がてんこ盛り(わらわら♪)

「当旅館のサービスで、少しよれたのから、履き潰したものまで取り揃えております♪」
「ねぇねぇ、この水色のとか、かかとが新右衛門さんのアゴみたいで可愛くない!?」
「ちょっと待って!まだ下に可愛いの埋もれてるかもしれないし、ちょっと待って。

…うん、ちょっと待って


あの~、スリッパじゃなくて草鞋ですか!?

あ…、なるほど! 草鞋を履いて当時の志士の気分を体験しましょうと?
そういう趣向ですね?

…もちろん土足はご遠慮しますが、この草鞋こそ御遠慮申し上げまする(侍)。


二階には当時の模型が展示されていました。

ここからは少し真面目な話。

死を覚悟していた彼らが自首した理由は、自分たちの主張を世に問いかけたかったからだそうです(死罪は覚悟の上で)。
その心意気に打たれた紀州藩の駐屯隊長 吉本任(たもつ)他、部落の人々は彼らを厚くもてなし、百姓喜助の倉に住まわせ、傷の手当てを施し、食料を与えたそうな。

幕府側にしてみれば敵ですが、彼らの命懸けの情熱と潔さに、同じ人間として感じるものがあったのでしょう。

さら言うと、ここ龍神村は源氏や平家の落ち人の里ですから、戦に敗れ落ちてきた彼らの姿に遠い先祖を重ね合わせたのではないでしょうか。


『天誅組転戦図』です。

八月十七日(まさに今日)に五条代官所を襲撃(左上)し、二十六日に高取城を急襲(右上)。
その後、北山村近辺まで敗走(右下)し、再び北上して鷲家口の戦いで壊滅しています。

『天誅組』の大将は当時まだ19歳だった公卿(くぎょう)の中山忠光だったのですが、その采配に失望した水郡(にごり)長雄らが十津川村で決別し、自首したのが龍神村(左下)。

決起から壊滅まで一ヶ月という小規模な反乱でしたが、この討幕の動きは明治維新の魁とたたえられています(実際、この五年後に明治維新が実現しています)。


水郡長雄の辞世の句。

現代語訳が無いですが、「神や知るらん 知る人ぞ知る」というのは、神は知るまいが、志の通じる人々は知っている、といった意味でしょうか。
おそらく“人”というのは龍神村の人々を指すのでしょうね。

当時の体制化で生きることを潔しとしなかった不器用な彼ら、思い描いた夢さえ潰(つい)えた男たちを救ったのは、神ではなく人(それも体制化の)だったという事実が、何だか嬉しかったです。
思想は違っても人としての土台は同じ、その事実が忘れ去られたとき、戦争は起こるのでしょう。

彼はこの句を自らの血で柱に書いたそうです。
その複製が写真の左端に映っていますが、僕はこれに気づかず去ってしまいました(不覚)…。



ちなみに感動して車に戻ると「遅い!」とご立腹の嫁さん。

「知る人ぞ知る」…(TωT)




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和歌山県龍神村の『茶房 梅樹庵』へ行ってきました。


ここは、もともと横浜でフレンチのシェフをされていたご主人が“梅ドレッシングを作りたい”との想いから龍神村へ移住し、経営されているお店です。


席は店内にいくつかと、


庭に4席。

真夏ですが、涼しいのでクーラーなんか要りません。


僕らは入り口に面したベンチに。


この、入口を臨む景色がとても良いと思って。


たとえ効率化で労力を省いても、更なる競争のために労力を費やすエンドレス・ループ。

ご夫婦の言葉が胸に突き刺さります。

一方では、分かってはいても、その悪循環を断ち切れない現実というか、本質があります。
ジレンマだな~(´Д`)=з


ここでは、『もんぺとくわ』の食パンを使ったサンドイッチが頂けます。

だから食パンが買えなくても、ここで食べればイイのですよ(・∀・)


まずは「本日のおすすめスープ」\400

この日は印南産トマトの冷たいスープでした。

さすが元フレンチシェフ、と唸るほどの味わいの奥深さ。


「クロック・メイグル」\600

特製ケチャップをつけて頂きます。
ポテトサラダも舌触り滑らかで美味しい!


採れたて野菜がスゴク風味豊かでした。

スーパーで買う野菜の痩せた味とは別物でした。


「クロック・ムッシュー」\600

「クロック・メイグル」がオリーブオイル焼きなのに対し、こちらはバター焼き。
具材が備長炭で焼いた焼き豚とグリュイエールチーズなので、バターの方が相性が良いからでしょう。

どちらも『もんぺとくわ』の“カリモチ”パンが、このドッシリとした食べ味を受け止めてくれます。
本当に、クセになるくらい美味しいサンドイッチでした。


そして「湧き水で淹れた珈琲」\300

この幸せのヒトトキを写真から感じとって頂ければ…。


丸一日でも座っていられる…。

『梅樹庵』はそんなカフェです。




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『茶房 梅樹庵』
場所:和歌山県田辺市龍神村西281-1
TEL:0739-78-2056
営業時間:10:00~17:00(4~10月ごろ)
定休日:月~金
駐車場:有
“龍神村へ来て『もんぺとくわ』に寄らないのは、イタリアでピザを食べずに帰るようなものだ”

とは、かのアリストテレスの名言だそうですが、僕は全く同意見です。


“もんぺ and くわ”という単純な店名ですが、“もんぺとくわ”と単語にすると、不思議とフランス語ちっくに聞こえて面白いです。


2年ぶりに来ても、全然変わってません。

多分、10年経っても変わらないだろうなー。
変わってほしくないけど。


“龍神村に来た”と感じた瞬間。

深い山、抜ける空、のどかで静かな空間…。

うまく言えないケド、“秘境”の空気感が至るところに漂っています。


店内に2つ、外に1つテーブルが置かれていて、カフェ利用も出来ます。


何の蛹だろー。


当然というか、思い出を買って帰りました。

味噌味のピザ!
下から読んでも味噌味!

これは当日の晩御飯となりました。
自家製“もんぺファーム”の野菜が沢山で、美味しかったです。


そしてスコーン。


当然、食パン。
売り切れ間近でした。


この気泡が美味しいんです。

パリパリ、もちもち、という食感が、他の食パンとは別格です。


遠方の場合は、郵送もしてくれるそうですよ。


こんなパンが家に届いたら、特別な一日になるのでは?


この方たちが焼いてます。

そりゃ~、美味しくなるわ…(^O^)


フライパンで少し焼いて、ハムとチーズを挟んでみました。

トースターより、フライパンで焼いた方が、このパンの食感を楽しめると思います。

おためしあれ♪

そしてお越しあれ♪



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『もんぺとくわ』
場所:和歌山県田辺市龍神村西258
TEL:0739-78-2124
営業時間:11:00~17:00ぐらい
定休日:月・火曜及び第5水曜、(月曜祝日の場合は営業)
駐車場:有
メモ:昼過ぎにはパンが売り切れる場合があります。