VINCENT/ヴィンセント vol,2 | ANtictool ブログ

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フィリップ・C・ヴィンセントが
『VINCENT H・R・D社』を
手に入れた頃…

当時の世の中は、
英国に限らず、
第一次世界大戦後による
経済不況や政治不安を抱えるなど、
現在とは随分違う環境でした。

モーターサイクルの生産においても、
エンジンまで自社で製作していたのは
数少ない大手メーカーだけで、
その他多く存在していた小さなメーカーでは、
エンジンメーカー(JAPやRudge、Blackburne等)
からエンジンを買い、
自社のフレームに載せるという形が
主流でした。

スタートしたばかりのVINCENT H・R・D社も、
設立後しばらくの間は、
主にJAP製のエンジンを搭載していましたが、
1930年代半ばに
P・E・アーヴィングという人物が
ベロセット社から移籍してきたことから、
彼の設計による
初の自社製エンジンが開発され、
METEOR(500ccツ-リングモデル)
COMET(500ccスポ-ツモデル)
というモデル名で、
1935年に
自社製エンジン搭載された車体が
発売されました。

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『A-RAPIDEエンジン』

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『ア-ヴィング設計のエンジン。
Aコメット。
ヴィンセントは
クロ-ムメッキを嫌っていた為、
ガソリンタンクはステンレス製でした。』

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『A-RAPIDEエンジン1000cc V-twin』

そして、V-twinは
P・E・アーヴィングによる
偶然の産物なのです。
それは、
彼がたまたま裏返した製図紙と、
その下の二枚目に同じく描かれていた
それぞれのMETEORのエンジンが、
完全なる1000ccVツインのクランクケースを
映し出した時に生まれました。
このことにより
VINCENT-H・R・D社の今後が決定したと
言っても過言ではないモデル、
シリーズA-RAPIDEの誕生です。

P・E・アーヴィングの緻密な設計により
構成されたこのエンジンは、
その独自で複雑なオイルラインから
The Plumber's Nightmere(配管工の悪夢)
と呼ばれ、
また独特な力強い排気音を人々は、
Snarling Beast(うなる野獣)
と呼びました。

これら、
鬼才P・E・アーヴィングの設計した
エンジンを搭載した
第二次世界大戦前のモデルを
シリーズAと呼びます。
VINCENT H・R・D社初のエンジンは、
発売当初
なかなか受け入れられませんでしたが、
各レースに参加し、
その優れた加速性や制動性が
証明されたことから人気がでました。


しかしその後、
イギリスは再び第二次世界大戦という
戦争の波に飲み込まれ、
VINCENT-H・R・D社も
軍事用部品の生産を行なうこととなり、
モーターサイクルの生産再開は、
戦争の終了を待つことになります。


戦後の『VINCENT』については
また後日~♪



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