20234月より東北大学大学院 耳鼻咽喉・頭頸部外科学からの出向でお世話になります、医科学専攻博士課程1年目の石川 健一朗と申します。
 

出自は1990年にアメリカで生を受け、大阪府立三国丘高等学校卒、震災の年に東北大学医学部医学科へ入学し2017年卒、東北大学病院耳鼻咽喉・頭頸部外科に入局し5年目、頭頸部外科を志しております。
 

頭頸部領域の癌の組織型の多くは扁平上皮癌で、手術により外観に大きくかかわる顔面や機能に大きくかかわる口腔、咽頭、喉頭を手術で切除したり、放射線治療にシスプラチンを中心とした化学療法を併用して腎機能低下や悪心、皮膚炎、粘膜炎に耐えながら約2カ月にわたる長期的な治療を乗り越え根治を目指します。しかし、その5年生存率は4-7割にとどまり、つらい治療を乗り越えた患者で根治不能な再発・転移をきたしてしまう、悔しい想いを多く経験しました。
 

既存の治療方法の課題を乗り越えるような革新的な研究をしている当研究室の門戸をたたき、この度ありがたくも出向にて加入させていただける運びとなりました。
 

学生時代の基礎修練以来の研究生活であり教授・准教授をはじめ周りの方々にはご迷惑をおかけになると思いますがご指導・ご鞭撻のほどお願い申し上げます。