インデックス投資は簡単か? | インデックス投資家からの脱却(アンチインデックス)

インデックス投資家からの脱却(アンチインデックス)

インデックス投資について疑問に感じたこと、インデックス投資に代わる投資法を書いていきます。

タイトルの通りです。

インデックス投資は果たして簡単か?という疑問を私は常々持っています。
インデックス投資系のブログなどにはインデックス投資の利点として、
「ほったらかしで手間がかからなくて簡単」
などとよく書いてあります。

これは基本的に間違っていないと思いますが、私が大いに疑問に思っているのがインデックス投資は投資期間として
「長期」
を謳っています。
長期的にインデックス投資を続けていくのは存外に難しいのではないかと私は考えています。

インデックス投資を始めるのは簡単です。
証券口座を開いて、自分で選んだインデックス投信の積み立て契約をすれば終わりです。
肝心の
・インデックス投信をどう選ぶか
・アセットアロケーションをどうするか
・リスク許容度をどう考えるか
などはインデックス投資系の書籍やブログに懇切丁寧に書いてあります。
これらを参考にしてインデックス投資を開始すれば、インデックス投資歴1年目の人も10年目の人も同じ土俵に立ったも同然です。
何せ投資先が一緒なんですから、一種の完全なパクリ投資なわけです。

さて、インデックス投資はここまでは簡単です。
これを長期に渡って続けていく場合、困難が立ちはだかります。
考えられる困難を以下に列挙してみました。

1:個別株投資をやっている人間が継続してインデックス投資よりも儲けている。しかも自分より知能が低そうな奴が(アンチインデックスとかいう馬鹿がその最たる例)
2:ぶっちゃけつまらん
3:暴落時に平静でいられない

1について
他人の儲け話を無視できる人がインデックス投資を始めた人の中で何%居るのかは分かりませんが、100%の人が無視出来るほど人間は強くないと思います。
現に私は過去にインデックス投資信者でしたが、あまりに儲からないのでインデックス投資を辞めました。
インデックス投資を辞めた後は継続してインデックス(といっても国内株オンリーなので比較対象はTOPIX)を上回る成績を出せています。

2について
これもかなり忍耐が要求されます。
私はこの怠惰に対する忍耐力という適正が無かったようで、インデックス投資を辞めています。

3について
インデックスブロガーの中にも、暴落に耐えきれずブログを辞めてしまったの人が大勢いるとの記事 を梅屋敷さんが書いています。
もちろん、インデックス投資ブログを辞めただけで、インデックス投資は継続しているのかもしれませんが、インデックス投資を辞めた人が居ないとも言い切れません。
おそらく何割かの人はインデックス投資自体を辞めているでしょう。
ちなみに3については、「そいつが自分のリスク許容度を誤認識していただけ」との批判もありますが、「リスク許容度」は完全に定量化できないものですので、上記批判が全て正しいと言えるものではないと私は考えます。


まとめます。
・インデックス投資を始めるのは簡単。
・インデックス投資を継続するには最低限、以下の適正が必要である
1:他人がインデックス(自分)より儲けていても全く気にならない
2:怠惰に忍耐力がある
3:暴落でも絶対に損切せず、規律に沿ってインデックス投資を継続できる
どうでしょうか。
全てあてはまる人間というのは存外に少ないのではないでしょうか。
少なくともこれから投資を始めようと思っている人間の半数以上は1and2の条件の時点で脱落するように思われます。
他人が儲けていたら嫌な気分になる人間が多いという結果は行動経済学の実験結果で示されていますし、
また、老後のためなどに投資する大事なお金について怠惰になれる人間ってかなり特殊だと思います。

また、3番の「規律に従う」という行動はマーケットの魔術師達が口を酸っぱくして言っている、マーケットに対峙するときの一つの奥義のようなもの。
インデックス投資を始めた人全員が規律に従うだけの胆力があるとは私には思えません。
有名なインデックスブロガーは全員規律に従って行動しているように見えますが、それは「暴落を耐え抜いた、よく訓練されたインデックスブロガーが2015年の段階で生き残っている」という生存バイアスがかかっているからだと私は考えています。


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