投資信託のビジネスモデルについて(モラルハザード) | インデックス投資家からの脱却(アンチインデックス)

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インデックス投資について疑問に感じたこと、インデックス投資に代わる投資法を書いていきます。

2か月ほど前に、投資信託のビジネスモデルについて疑問を投じる記事を書きました。

投資信託のビジネスモデルってさ、、、

この記事で、投資信託のビジネスモデルは、運用成績を良くすることではなく、
残高を増やすことに対してインセンティブが働くことが問題だと書きました。
その問題に対する対応策として、投資信託の運用会社等は運用成績に応じて報酬を受け取るいわゆる「完全歩合制」がよいのではないかと考えました。

しかし、この対応策にも問題があります。
それは、「運用会社等が自身の報酬を大きくする(リターンを極大化する)ために過大なリスクを取りがちになる」ということです。
現在の制度では投資信託の損益について、全ての結果は顧客に跳ね返ってきます。
極端な話を言えば、投資信託の運用に失敗して100億円を0円にしても、投資運用会社の懐は痛みません。

完全歩合制で言うと、損失を出したときは顧客だけが損を被り、利益を出したときは顧客が利益を得、利益の一部を運用会社等が手に入れるというわけです。
こうなると、投資運用会社の行動はどうなるかというと、下記のようになると思います。
「リスクがどんなに高くてもいいから、金を殖やそう。運よく資産が二倍になればその一部が報酬として受け取れる。」
「リスクの高い運用に失敗しても、顧客には自己責任だと言って、また次の投資信託を立ち上げればいい。」

これはリーマンショックでもみられたモラルハザードの一種です。
アメリカの投資銀行は運用に失敗しても政府が税金で救済してくれ、運用に成功すれば多額のボーナスをもらえる。
要するに絶対に負けないギャンブルをしている業界だと非難を受けました。

では、完全歩合制で起きる上記のモラルハザードを回避する方法はあるのかというと、あります。
それは「運用関係者の資産の一部を、自分の運用する投資信託に投資させる」というものです。
要するに運用関係者が運用の損失にも責任を取る形にすればいいわけです。
もちろん現実的には難しいでしょうが、、、





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