バリュー投資の注意点 その1 | インデックス投資家からの脱却(アンチインデックス)

インデックス投資家からの脱却(アンチインデックス)

インデックス投資について疑問に感じたこと、インデックス投資に代わる投資法を書いていきます。

バリュー投資は単にPERやPBRが低い株を買えばよいというものではありません。
自戒の意味もこめてこの記事を書きます。


バリュー投資は利益の質に注目

例えば株価が1000円で、1株当たり利益が2500円の銘柄があったとします。
計算するとPERは4倍であり、かなりの割安株であるといえます。
しかし、有価証券報告書や決算短信を見ると、利益の内訳は次の通りでした。

1株当たり営業利益 30円
1株当たり経常利益 20円
1株当たり当期純利益 250円

簿記をかじっているならば分かると思いますが、要するにこの企業は利益に占める「特別利益」の割合が大きすぎるということになります。
そして、特別利益の内訳を見ると次のような事が書いてありました。
「特別利益は主に営業不振店舗およびその土地の売却による利益」
要するに本業は不振な訳です。それは1株当たり経常利益の数字にも表れています。

今後、この企業の本業が回復するのかどうかはきちんと見極めなければなりませんが、
このような銘柄を買うとまず失敗をします。

自分もこのような銘柄を買って、失敗をした経験があります。
企業の名前は「ナカイ」です。
中四国を地場とするホームセンターを経営している会社です。
ネット証券のサービスである、スクリーニング(利益や有利子負債等の指標の条件を入れて銘柄を絞り込めるサービス)で割安銘柄として抽出されました。

PER、PBRともにお買い得だったので株価200円ほどで買いました。
しかし、その後ずるずると値を下げ、100円を割ろうかという株価水準になりました。
その時、危機感を感じ、決算短信をきちんと読むとだいたい上の例のような状況だったというわけです。
その失敗を糧に、今はきちんと決算短信や有価証券報告書を読むようにしています。


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