日の名残り
カズオ・イシグロの小説、イギリスのブッカー賞を取って、2年前にノーベル文学賞を受賞した日系イギリス人。僕はこの小説家をノーベル賞を取るまで知らなかった。この映画の評価は分かれると思う。映画は英国伝統の貴族に仕える執事の世界。アンソニー・ホプキンスの抑えた演技、エマ・トンプソンのキュートな演技が印象に残る。アンソニーのストイックなまでの仕事への取組みは、以前から英国人に執事をやらせたら世界一と言うのもうなずける。アンソニーとエマは男爵に仕えながら互いに恋心を持っていたが、エマが待ちきれずに町を去ってしまう。エマは去る前に何度も友人と求婚されて迷っているとシグナルを送ったが、アンソニーは頑なに仕事一筋に徹してしまう。僕は、じれったくて、じれったくて、どうしようも無かった。女性にそこまで言わせて、自分の本心を隠して、女心を無視した!!時代と仕事がそうさせたのは分かるがせつな過ぎる。男爵が亡くなって、新しいアメリカ人がオーナーになった。アンソニーはリクルートを兼ねてエマの元に会いに行く、小さな世界から抜け出したアンソニーは亡くなった男爵がドイツ寄りと気が付かされる、エマも数日前までアンソニーと働く意思を持っていたが別れた旦那から娘が子供を産んだと聞かされる。心の空白を持っていたエマは孫と生きて行くとアンソニーに告げる。この二人は結局のところ、最後まで自分の本心を言わないまま別れる事になった。僕はこの映画の静かな流れ、英国の執事の世界、英国人の意味深な駆け引きも好きだ。だけど、この世界観を感じない人も沢山いると思う。映画館から出た僕は本屋に行って原作を買った。海外文学の書籍は相変わらず高い!しかも文字が小さい。。。。5月のGWに読もうかな? ハズキルーペでも買ってから。