アンソニーVSテリィ in 聖ポール学院  ~第6話~


そしていよいよ謹慎処分が解ける日が来た。
院長室で再び説教を受けた後、二人は顔も合わせないままそれぞれの部屋へ向かう。
互いの間に距離を取りながら廊下を歩いていくと、心配顔のキャンディが、少し離れた柱の陰に所在なげに立っていた。

「キャンディ!」
前を歩いていたアンソニーが思わず声を出す。それに触発され、テリィも顔を上げた。

「アンソニー、ごめんなさい。私のせいで・・・」
申し訳なさそうにうつむく彼女に、穏やかな言葉が返ってくる。
「そんなことないよ。無分別だった僕がいけないんだ。あの時もっと冷静になれば、君に心配かけることもなかったのに」
「優しいのね」
目頭がじんわりと潤んできた彼女は、青い瞳を見上げた。

「実は私、昨日あなたの反省室へ・・・」
そこまで言いかけ、テリィがすぐそばにいることを思い出した。

(今ここで言えないわ。イライザに止められたせいで、アンソニーの所へ行けなかったなんて。そんなことしたらテリィを傷つけてしまう)

いつまで経っても彼女が続きを言わないので、不思議に思ったアンソニーが「キャンディ?」と先を促す。
だが代わりに口を開いたのは・・・

「昨日はありがとうよ。わざわざ俺のところへ顔出してくれて」
自慢げに中へ割って入ったのはテリィ。
「え?ええ・・・」

困ったような顔をする彼女に、テリィは更なる追い討ちをかけた。

「で・・・当然そっちの坊やも陣中見舞いを受けたんだろ?」
痛い所を突かれてアンソニーの表情は曇っていく。
「まさか来なかったわけないよな、キャンディが。もしそうだとしたら、また俺が一歩リードってことになるぜ」

知っているのに、テリィはわざと鎌をかけるようなことを言って挑発した。
別れ際、キャンディに「あいつの所へも行くのか」と尋ねた時、「行かないわ」という返答をもらったが、本当かどうか確かめたい気持ちもあった。

暫く間をおいた後、アンソニーは静かな声で「キャンディは来なかったよ」と正直に言った。
「ほほー、それはお気の毒でしたなぁ、お坊ちゃま」
思い切り侮蔑の視線を投げるテリィに、キャンディは思わず「もうやめて」と釘を刺す。

「これ以上もめないで。お願いよ!私がここにいるから妙な言い合いが始まるんだわ」
そう言って手を握り締めるとキャンディはきびすを返し、二人と反対方向へ走って行ってしまった。

(アンソニー、ごめんなさい。本当は昨日のことをはっきり説明したいの。でも今は・・・)

後に残された二人はあっけに取られて立ち尽くしている。

「停戦と行くか・・・キャンディの誠意に答えて」
そう言いながら、テリィは照れ隠しに手をポケットへ突っ込んだ。
「同感だね。ここでまたやり合ったら、僕らは本物のバカだよ」
アンソニーもフッと笑った。




その夜、ステアとアーチーの部屋にアンソニーが訪ねてきて、祝杯をあげた。
無事に謹慎期間が明けたことを喜び合ったのだ。
こっそり隠していた赤ワインの栓を開け、三人の少年は「禁断の味」に酔いしれていた。

「ああ、たまらないね~。このコクと香り。早く大人になって堂々と味わいたいもんだ」

ソファーにもたれてグラスを揺らすアーチーは、既にほろ酔い気分だ。

「おいおい、いい加減にしないか。二日酔いになっても知らないぞ。酒盛りやってたなんてばれたら、今度は僕らが反省室行きだからな」

焦るステアに、アンソニーも「全くだ。もう僕は御免こうむりたいね」と笑う。

「それにしても、キャンディはどうしてお前の所へ行かなかったんだろう。テリィにだけ顔出すなんて、どうかしてるよ」

自分のことのようにブスッとむくれるアーチー。

「どうせイライザあたりが邪魔したんだろう。そうでなきゃ、キャンディが行かないなんてありえない。ま、本人に事情を聞けば分かることさ」

ステアはいとも簡単に言うが、アンソニーは聞くのが怖かった。

そうこうしているうち、バルコニーの窓がコンコンと叩かれた。
三人は一斉に目をやる。そして立っている人物を見てびっくり仰天。

「おやおや、噂をすれば何とやら・・・だな」
ステアは得意満面で立ち上がると窓辺へ歩いて行き、「彼女」を迎え入れる。

「さあ、お嬢様、中へどうぞ」
白い手を取っておどけると、キャンディもふざけてスカートの裾をつまんだ。
「お出迎えありがとう。アリステア」

アーチーは思わずプッと噴出し、「随分無作法なお嬢様だね。こんな時間に男の部屋をご訪問なんて」と、からかう。
だがアンソニーだけは椅子から立ち上がったまま呆然としていた。

(まさか本当にキャンディが来るなんて。さっき噂をしていたから、僕らの気持ちが伝わったんだろうか)

「丁度良かったよ、今君の話をしてたんだ。どうしてアンソニーの所へ顔出さなかったのか、って」
早速切り出したステアは、アンソニーの方を向いて、「な?」と念を押す。
「あ、ああ」という答えは、どこか弱々しくて頼りない。

「そのことなの!どうしても伝えたくて、わざわざ来たのよ。危険を冒してまで。アンソニーの部屋を見たら灯りが消えてたから、きっとここだろうと思って」
キャンディは息をつくのも惜しいかのように、一気に話した。

「で・・・真相はどうなってるの?」
せかすアーチー。

「私、アンソニーの反省室へ行こうとして男子寮の裏手の林まで行ったんだけど、イライザに邪魔されてどうしても行けなかったの。本当にごめんなさい。さっき伝えようとした時は、テリィがいて遮られたし・・・」

そこまで聞くと、ステアは指をパチンと鳴らした。
「ほらね、言ったとおりだろ?どうせイライザが絡んでるんだと思ってたよ、僕は。これでスッキリしたじゃないか。良かったな、アンソニー」
「当たり前だ。そうでなきゃ、テリィの所へだけ行くなんて考えられない。そうだろ?キャンディ」
今度はアーチーが横から入る。
「ええ、そうだわね・・・」

アンソニーも幾分安堵したのか、「イライザのせいだったんだね」と、初めて柔らかい笑みを浮かべた。

「で・・・そもそも君はどっちが好きなの?そばで見ている僕は歯がゆくてしょうがないんだよなぁ。答えはもう決まってるんだろ?だったらはっきり断った方がいいぜ。テリィに」

和んだのもほんの一瞬、アーチーが爆弾発言をするから、アンソニーの顔にはまた焦りの色が浮かんだ。

(おいおい、頼むからそんな決定的なことを聞くのはやめてくれ。断られるのが僕の方だったら、立ち直れないじゃないか)

だが機転を利かせたのはステア。
「アーチー、お前、飲みすぎなんだよ。そんな大事なことはアンソニーとキャンディが二人だけの時に話し合えばいいんだ。僕たちの出る幕じゃない」
「だけど兄貴・・・」
「僕も出来ればそうして欲しい。ごめん、アーチー。心配してくれるのはありがたいけど、きっとキャンディも困っちゃうと思うから」
アンソニーはすかさずステアに便乗した。

「何だい!二人とも。弱腰なんだな~。大体テリィは気に食わないんだよ。友達の一人も作らないで、いつもキャンディとだけ一緒にいてさ。同性の親友がいない奴を、僕は信用しないことにしてるんだ」
「そういえばあいつ、確かに一匹狼だな」
珍しくステアは弟に同調した。
「だろ?」
それ見たことかと、自慢げなアーチー。

「本当なの?テリィに友達がいないって」
尋ねるアンソニーに、キャンディは困り顔で頷いた。
「彼・・・寂しい人なのよ。いろいろと」
キャンディはテリィの身の上を思い出し、ポツリと漏らす。

実母はブロードウェーの大女優エレノア・ベーカー。どんなに愛していても、決して名乗りを上げられない悲しい親子。
それにグランチェスター家では、継母に冷遇されているに違いない・・・そんな思いが脳裏をよぎった。

「いろいろ寂しいって・・・僕らが知らないテリィのこと、君は知ってるんだね?」
同情に満ちた優しい青い瞳が、そっとキャンディを見下ろす。
それを見つめたら、申し訳ないやら切ないやらで胸がつまり、キャンディは何も言えなくなった。

(もしもテリィの本当の姿を見たら、きっとあなたは彼の友達になってくれると思うの。あなたってそういう人よね?ああ、アンソニー、もしも願いが叶うなら、どんなにいいかしら)

キャンディの思い悩む様(さま)にすべてを察し、アンソニーはそれ以上深入りはせず、黙ったままでいてくれた。

その後は気まずい空気を取り繕うように、ステアが次から次へと冗談を連発したり、つまらない発明品を披露したりして場を盛り上げた。
皆、声を押し殺して笑った。

そして一時間も経った頃、「じゃ、シスターの見回りが来ないうちに引き上げるわね」とキャンディは女子寮へ帰っていった。


「キャンディがいると本当に明るくなって、レイクウッドの日々が戻ってきたようだよ」
すっかり空になったワインを片付けながら、アーチーが言う。
「まさにその通り。いつまでもこんな日が続くといいんだけど」
ガラクタを物置に押し込みながらステアも笑う。
「テリィさえいなかったら万々歳なのに、全くいやんなっちゃうよ。お前がもっと早く生きて帰れば、こんなことにはならなかったんだぜ」
ウィンクして軽く肘でこづくアーチーに向かってアンソニーは、「僕のせいにするなよ。恨むなら大おば様を恨め!」と笑い返した。
「それもそうだ」とコーンウェル兄弟。

だがアンソニーの心には、しこりのようなものが残った。

本当にそうだろうか?
キャンディ・・・僕がもっと早く戻っていたなら、本当に君はテリィを好きにならなかっただろうか・・・




そうこうするうち7月に入り、待ちに待ったサマースクールのシーズンがやってきた。
キャンディたちも、遂に憧れのスコットランドへ!
シスターのうるさいお小言と、つまらない午前中の授業さえ我慢すれば、あとは自由の身──午後は楽しい野外学習が待っている。
ここでも相変わらず男子寮と女子寮はきっちり分けられていたが、気心の知れた同士が同室になったので(キャンディ・アニー・パティと、アンソニー・アーチー・ステア)、さほどの不自由はなかった。


今日はその6人が揃ってボート遊びに興じている。
アーチーとアニー、ステアとパティ、そしてアンソニーとキャンディが仲良く湖に浮かぶ。
照りつける夏の光に肌を焼かれては大変・・・と、アニーもパティもパラソルでしっかり防御していたが、キャンディだけは無頓着。
つば広の帽子を目深にかぶっただけの日焼け対策で、はしゃぎまくった。

「ねえアンソニー、見て!太陽が湖水に反射してキラキラ光ってるわ」
「ホントだ。眩しいほど奇麗だね」
「こうしてるとレイクウッドの湖を思い出すわ。あの時も家庭教師の授業が終わった後、こうして湖畔で遊んだわよね。覚えてる?」
「勿論さ。君はよくステアに濡らされてたっけ」
「そうそう。あれには参ったわ」

懐かしさに目を細めるキャンディの頬を、高原から吹いてくる風がそっと撫でていく。

「まさかもう一度同じ時間を過ごせるなんて思ってもみなかった・・・アンソニー、あなたと一緒に」
「僕もだよ」

一瞬、ボートを漕ぐ手が止まって二人は見つめ合う。
レイクウッドと同じ明るい陽の光が頭上へ舞い降りて、互いの顔を薄紅色に染めていった。

「お~い、アンソニー!何やってんだよ。ボートが立ち往生してるぞ。キャンディに見とれるのは構わないけど、手を止めるなよー」
アーチーが冷やかす声が響く。
「ホントだ。岸から殆ど離れてないじゃないか」
ステアとパティも笑った。
「キャンディ、本当に嬉しそうだわ。やっぱりアンソニーのことが好きなのね」
パラソルの下で微笑むアニーに、アーチーは急に顔をしかめる。
「そんな呑気なこと言ってられなくなってきたかも。あれを見て!」

指さす先に目を向けると、何とそこにはニールとイライザのボートが・・・
「まあ大変!」
思わず眉をひそめたアニーは、必死でキャンディに知らせようとする。
ステアたちも異変に気づいたらしい。

「嫌な奴らが来ちゃったね。どうする?」
折角のムードがぶち壊しになり、現実に引き戻されたアンソニーは、困った顔をしてキャンディを見た。
「どうするもこうするも、岸へ戻るしかなさそうね。どうせお目当てはアンソニーなんだから、こっちに近づいて来て、いちゃもんつける気よ」
キャンディはガックリ肩を落とすと、大きなため息をついた。


ボートの上でイライザは、ひたすらニールを煽っていた。
「ちょっとお兄様、もっと速く漕げないの?この意気地なし!」
「そんなこと言ったって無理だよ」
「私のアンソニーが、キャンディなんかと楽しそうにボートに乗ってるのよ。許せないわ!」
「ほっときゃいいじゃないか。お前はテリィになびいてたんだから」
「うるさいわね。またアンソニーに戻ったのよ。いけない?」
ムチャクチャなことを言う妹に、ニールはゲッソリして顎を出した。
「お兄様ったら、もう・・・だらしないんだから。貸して!私が代わりに漕ぐわ」
「お、おい!体重を移動させるなって。バランスが崩れる・・・」

ニールが絶叫したとき、予想通りボートは大きく傾き、二人はあっと言う間に湖に投げ出された。

「キャ~!!!」

イライザの悲鳴がとどろき、「うわあ~、助けてくれー」という情けない声が後に続く。
あっけに取られた6人はすぐに手を出さず、ボートの上から暫く様子を静観した。

「イライザ・・・一応は泳いでるね」
オールを握りながらアンソニーが言うと、みんな頷く。
「ニールも死にゃしないだろうし」
アーチーが腕組みして言った。
「じゃ、決まりだ!お仕置きに、もう少し泳がせとくとしよう」
結論はステアが出した。

「アンソニー助けて!溺れちゃうわ。アンソニ~」

狂ったように泣き叫ぶイライザ。
だがよく見ると、薄目を開けてアンソニーの方を窺っている。おまけに立ち泳ぎまでしているではないか!

「どうやら彼女、泳ぎがうまいらしいね」
クスッと笑う青い目を見て、キャンディもつられてしまった。
「ホント。助ける必要はなさそうよ」

ところがその時だ。
少し小高くなった所から湖に飛び込んで、あれよあれよと言う間にイライザを助けてしまった少年がいた。
テリィだ。
思いもしない展開に驚き、皆は目を白黒させる。
ニールもボートにしがみついて、何とか事なきを得た。

そして約30分後──全員が岸に上がると、テリィは馬鹿にしたような声で吐き捨てた。
「参ったね。大の男が4人も揃っていながら、一人も泳げないとは」
「泳げないなんて誰が言った?少なくとも僕は、君より泳ぎの名手だと確信してるよ」
食って掛かるアーチーにテリィは嘲笑する。
「口では何とでも言える。それにそっちの金髪の坊や・・・意外だったよ。見て見ぬ振りとはね。こういう場合、『偽善者』は真っ先に『姫』の救出に向かうもんだが」
「なんだと!」
青い瞳が鈍く光り、思わず拳を作っているのが見えたので、キャンディは慌てて止める。
「やめてアンソニー、お願いよ」
懇願するような目に見上げられ、仕方なくアンソニーは唇を噛みしめて耐えた。


「全く・・・テリィがいなかったら、私は死んでたわ。本当にあなたのおかげよ」
しなを作ってにじり寄るイライザ。
「ねえ~、アードレー家の別荘へいらっしゃらない?お洋服を乾かさないといけなくってよ」
「そりゃありがたい・・・と言いたいところだが、生憎だな。俺の別荘はこの近くなんでね。ご心配には及びませんよ、姫」
テリィは恭しく頭を下げると、きびすを返して行ってしまった。

置き去りにされた形のイライザは、悔しさで顔が見る見る険しくなっていく。
「相変わらず逃げ上手ね!」
逞しい彼女は、それでもめげたりしない。
今度は「もう一人のお目当て」の方へ振り返って、猫なで声を出してみる。
「ねえ~、アンソニー。あなたは私を見捨てたりしないわよね。こんなに服がビチャビチャになって寒いわ。一緒に来てくれるでしょ?」
「悪いけど午後の授業があるんだ。一人で帰れるだろう?もう子供じゃないんだから」

思わず笑いを飲み込むステア。
可笑しくて肩を震わせるアーチー。
アニーもパティも、そしてキャンディも、もう少しで噴出すところだった。
「午後の授業がある」なんて、見え透いた嘘をつかれたイライザが、何とも気の毒・・・いや、いい気味だったのだ。

頭から湯気が出ているのでは?と思うくらい、イライザはカンカンになる。
まるでゆでだこ。
レディもなんも、あったもんじゃない。
なりふり構わずドタドタ歩き始めると、「ちょっとあんたたち!何見てるのよ。別荘へ引き上げるんだから、ついてきてちょうだい。私を見殺しにした罰よ。ステアとアーチーは手を貸して。アニーとパティは荷物を持つの。ほら、グズグズしないで!」
怒声が響き渡ると、なぜか反抗できなくなってしまった。
コーンウェル兄弟とアニー、パティは、仕方なく女王様の後についていく。
その後を、ヘロヘロになったニールが足を引きずっていく。

「そうそう、キャンディは来なくていいわ。大おば様はあんたの顔を見ると、吐き気がするんですって」
急に振り返ると、イライザは思い切り「あかんべー」をして見せた。
びっくり仰天で立ち尽くすキャンディに、皆は同情の眼差しを向けながらも半分羨ましそうだった。


「良かった・・・お互い、何とか免れたね」
後姿を見送った後、アンソニーはそう言ってウィンクした。
だがキャンディはちょっと頷いただけで、不安げな表情を浮かべている。
理由はきっと・・・。
察しのいいアンソニーは、彼女がどうして浮かない顔をしているのか、手に取るように分かっていたのだ。

「テリィが心配?」
「ううん。そんなこと全然ないわ」
手をブンブン振って否定したキャンディだが、アンソニーは可笑しそうに笑った。
「『すごく心配』って、顔に書いてあるよ」
「そんな・・・」
「君ってつくづく分かりやすいよね。無理しなくていいんだ。一緒に様子を見に行こう」
「ホント?」

今まで曇っていたキャンディの顔が急に明るく輝く。
「行きましょ、行きましょ!確かグランチェスター家の別荘はこっちのはずよ」
嬉々として先導するキャンディの後を、アンソニーは静かについていく。
少しだけ、心に降る雨を感じながら。

(何を考えてるか顔に出やすい君なのに、これだけは見せてくれないんだね──僕とテリィとどっちが好きなのか)