久しぶりのブログ更新。
(気まま過ぎますが、アンテナとか携帯電話に関するニュースの時だけ更新します)
8月下旬に富士通の携帯電話事業の撤退がニュースを騒がせた。
騒がせた?
少なくとも、私の心の中では、大騒ぎだった。
1990年代に携帯電話が社会的に普及し始めてから、
日本のNECやパナソニック、富士通、三菱電機、京セラなどが
華々しく携帯電話通信の事業を盛り立てて行った。
当時は、時代の最先端であり、
儲かる儲からないという以前に、トレンド・・・であったのだ。
携帯電話がimodeでデータ通信が開花し、
スマフォが登場し、
iPhone が国内で売れ始めた。
富士通も、最初はメガヒットするような大きなシェアを構築することが無かったのだが、
”らくらくスマートフォン”というニッチな市場を獲得し、
そしてファンを広げて行ったのである。
ただ、
日本国内でとどまっていた携帯電話事業は、
世界的な市場に拡大し、
一気にマーケットはグローバル化が進んで行った。
日本の先行した技術が世界を占拠するかと思ったが、
現実的には、安いスマートフォンが普及したり、
iPhoneというブランドが世界を占拠した。
その結果、
日本の企業がグローバル化に敗れて、
三菱、パナソニック、NECが携帯電話事業から撤退し、
そして今回、富士通が撤退したのである。
顧客の観点から言えば、ユーザのニーズに合った商品を売ったのか?
という点で企業側の努力は十分だったのだろうか?
会社運営の観点では、市場にあった生産体制を維持したのだろうか?
日本経済という観点では、マーケットやトレンドの流れをしっかりとコントロールできただろうか?
結果からすると、いろいろと”ああすればよかった、こうすればよかった・・・”と、
思うところがあるだろうが、
何よりも、結果が全てなのである。
・・・残念でならない。
消費者は、良いものを選択して購入できる自由がある。
しかし、
日本の経済、日本の産業という観点で、
モノを買ったり、選択したりする事も必要ではないかと思うのだ。
富士通の携帯電話事業の撤退は、日本全体の問題なのである。
10年後、日本の通信事業や、
日本の経済はどうなっているのだろうか?