アンテナマニアとか言いながら、

あまりアンテナについて記載していなかったなと反省する。

アンテナの権威であれば、もったいぶってなかなか書かないという事もあるだろうが、

単なるマニアなので、もったいぶっているわけではなくて、

書けなかっただけである。



アンテナ…

まずは、半波長ダイポールアンテナについて書くべきだろうか。

アンテナの基礎だから。


という、事も考えたが、

”シンプルなものほど難しい”という事もあり、

もう少し複雑な、アレイアンテナについて書くことにした。


アレイアンテナ…

アレイ な アンテナ である。

アレイとはarray すなわち、配列の事で、

同じようなアンテナ素子(放射素子)が並んだアンテナである。


なんで、アンテナ素子が並ぶのであろうか?

「一人の力は弱いけど、みんなが集まれば強くなる!」という、あれである。

(ほんとうか?)

または、

「一本の矢は折れやすいが、三本の矢は折れにくい!」という、あれである。

(ほんとうか?)


アレイアンテナの活用方法は、

詳しく書いたら沢山あるが、単純に言えば、

「みんなの耳で聞いた声(音)は、確からしい」

ということになる。


ちょっと応用をすれば、足し合わせたり、差分を取ったり、

特定の方向の電波を拾ったり、特定の方向に電波を出したり、、、

(そういうのを、アダプティブ・アレイ・アンテナともいう)

ああ、ちょっと難しくなってしまった。

(ほんとうか?)



話を戻して、、、

みなさんは、アレイアンテナ、または、アンテナが並んでいると聞いて、

どんなことを想像するだろうか?


分かりやすい例は、



ではないだろうか?

先述の長野県佐久市に近い、長野県川上村に設置されている

国立野辺山宇宙電波観測所 の ミリ波干渉計である。

約10mのアンテナが6台も設置されていて、圧巻なのだ。

http://www.nro.nao.ac.jp/public/teles.html

日本一、単体で大きなアンテナは、佐久市臼田にあるアンテナであるが、

これらのアンテナは、単体ではないが、性能は臼田よりも優れる。

(一概に性能評価はできないが、利得という尺度で考えればよい)

本日は、省略します。


野辺山の宇宙電波観測所には、他にも沢山のアンテナがありました。

(私の知らないうちに・・・)

直径80cmのアンテナが84個もあるそうです。

電波ヘリオグラフ と言うアンテナ群で、太陽の測定の専門アンテナです。

ここまでくると、圧巻・・・というよりは、

なにか、モアイ像とかアスカの地上絵のような神秘さを感じますね。


これらのアンテナも、沢山集まることで、

単体の大きなアンテナよりも高性能な観測が出来るのです。


先日のブログにも書きましたが、

一つのアンテナがたいしたことが無くても、

それらを集めて、受信の電子素子ががんばれば、何とかなるのです。

ああ、やっぱり、アンテナって、無用な存在なのでしょうか?