1週間ほど実家のある宮城県に行ってきました。

震災の爪痕は、想像をはるかに超えていました。

100枚ほど写真におさめてきたのですが、

建物、線路、田畑・・・なにもなくなっていたので

なにを撮ればいいのかさえわからなくなりました。

移動するにも道路が残っているだけなので、

どこにいるのかもわからなくなってしまいます。

地元の人もわからなくなってしまうそうです。


下は撮ってきた写真の一部です。

後日、整理してアップしたいと思います。

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母の実家
私の実家で両親とともに生活していましたが、先日、仮設への入居が決まりました。

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右奥に見えるのが防波堤です。
津波により一部しか残っていません。

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母の実家近くの踏切から撮影
線路すらなくなっていました。

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宮城県最南のJR坂元駅 駅前広場を撮影
建物がまったくなくなっていました。

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海岸道路沿いのコンビニ
撮影後に気づいたのですが、卒塔婆がたててありました。
写真の削除も考えました。
大変失礼なことですが現実を伝えるために残すことにしました。
ご冥福をお祈り申し上げます。

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海近くの民家
壁に残った跡で水位が高かったことがわかります。
その時の気持ちは計り知れません。

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海近くの民家
4か月経とうとしている現在もこのようなままで残っている家がたくさんあります。


これらの写真は震災直後ではなく、
もうすぐ4か月経とうとしている今の状況です。

今回、4年ぶりの帰省でしたが、
あまりに違う風景に、
地元という感覚ではなく、
まったく知らない土地に来たような、
こういう場所なんだとさえ思ってしまうような、
なんとも言えない感覚になりました。

元の風景もほとんど知らない、2,3度訪れたことがあるだけの妻が
写真を撮りながら、目に涙をためているのを見て、
はじめて「すごい状況なんだ」と気づかされるほど、
自分の感覚がなくなっていることを知りました。
戻ってきた今も、まだ理解していないかもしれません。

自粛し、贅沢せず、節電をこころがけ・・・
それよりも命があるってことを大事にしたいですね。