見覚えの無い一室で女と向かい合っている
どこか馴染みのある、しかし始めて見る部屋は「神殿」
煌びやかな長衣に身を包んだ女のかんばせは蒼褪めていて定かではない
「あなたは儀式を厭う。それはあなたが怪物になることを意味するわ」
「・・・明晰夢、それとも内なる女神か。にしても、ちと人間くさくありすぎだ」
「日常の所作の悉くは儀式でもある。それが○○たるもの」
「それゆえに儀式を否定することは日常を否定するにしかず」
「それゆえにあなたは怪物である」
「無茶苦茶だ。飛躍にもほどがあるし、そもそも否定した覚えはないぞ」
「きれいはきたない。きたないはきれい、ではなくて」
「流儀が違うだろ」
明転
目覚めて1人呟く・・・・・・そんな誓いを立てた覚えはないぞ。
奇妙な夢。