ヤマアラシの群が体を温めあおうとして針で互いの体を傷つけあい、繰り返した末に適当な距離を見出す。

 

「ヤマアラシのジレンマ」と言って、結構知られている話である。

 

そもそもこれはショーペンハウアーが著作「余禄と補遺」の第2巻に記した「寓話」であり、かのフロイトが自著「集団心理と自我の分析」において「ヤマアラシのジレンマ」として紹介したことから広く人口に膾炙したものなのだ。

 

この話からは両名ともにヤマアラシの生態を知らないことが伺える。

ヤマアラシは哺乳類であり年二度の繁殖期を持つ。寄り添うだけで互いに傷つけあうのであれば、どの様にして繁殖するのかということになるではないか。

 

つまるところ、これらの話から汲み取るべき教訓は「誰の発言であれ、その真実は自ら検証しなくてはならない」という至極あたりまえのこととなる。

 

 

えらい人の言うことも無批判に受け止めてはならないし、大勢に流されて無自覚であってはならない。

 

先だってのツイッターにおけるデマ拡散騒ぎを見ていて、ふとそんなことに思い至った。

 

 

自覚的にやってる奴はただの莫迦か犯罪者だけどな (゜Д゜)y-~~~