今日 8月9日 長崎忌 | あいらぶありす
私の実家は 長崎です。
美しい街です。

ふるさと 長崎。
去年の8月に 実家へ 帰省したときに
撮影した写真です。
私は 長崎の空を 撮影するのが、
大好きです。

今日は 8月9日 長崎忌です。
8月9日 11時2分になると、
長崎港に停泊している船のみならず、
サイレンというサイレンが、
長崎の街に 響きわたります。
私の父は、長崎に投下された
原子爆弾により、17歳の時 被爆し、
その後遺症で 亡くなりました。

この1発の 原子爆弾 (通称 ファットマン)
が、罪なき人々の命を うばいました。

11時2分で 止まった時計です。
今日、私は 自宅で 黙祷します。
この写真は、去年、
長崎原爆資料館を、訪れたときに、
撮影しました。

被爆2日まえの 長崎の街の写真と、
被爆1ヶ月後の 長崎の街の写真です。
なにもかもが、なくなりました。
命も、
心も、
ささやかな日常も。
なにもかも なくなりました。
なにもかも なくなっただけではなく、
その苦しみは、原爆後遺症という形で
私の父の命を 奪いました。
父の肺にできた癌は 8センチでした。
手術は 不可能でした。
父の危篤の日、
今日のように、
台風が吹き荒れ、
羽田から 長崎へ 向かう飛行機は 欠航。
でも 父は、待っていてくれました。
台風が去った翌日、
父の入院している病院へ
駆けつけ、
最期に 会話を たくさんすることが、
出来ました。
父は 原爆を投下したアメリカを、
憎むことなく、誰を憎むこともなく、
死んでいきました。

長崎原爆資料館です。
もし、長崎に来られたときには、
寄ってみてください。

グラウンドゼロです。
この中に 私の父の名前が あります。

原子爆弾は、悪魔のしわざだと、
私は思います。
ですが、もしかしたら、
その悪魔は、私の中にも 存在していて、
顔を見せない悪魔なのかも、
しれません。

人も わんこや にゃんこも、
すえながく、
幸せで ありますように。
祈りの日です。


