今夜は ぜったいに
君をひとりぼっちにさせないよ
残業をきりあげて
タクシーをつかまえて
君の吐息のような綿雪を
肩にのせたまま
気持ちだけを走らせる
クリスマスの夜✨✨
ひとりぼっちで待つ
あなたの足音のこだま
もう 帰ってくるころと
思っていたら
何もかもが あなたのただいまに
聞こえる
いま ひとりぼっちの夜
ふたつのちいさなケーキだけを
テーブルにのせている
今日の約束は
ふたりのもの
かじかむ手で カーテンを開けて
窓に書く「春」の文字
もうすぐ あなたは
帰ってくるはずなのに
足音は聞こえない
シリウスは 蒼い目で
夜空に 横たわり
冬のすばるは 七色の光を
わたしの瞳に与う
綿雪が ふりしきり
雪の声が 聞こえる
クリスマスの夜
君の吐息が 雪花になり
ちいさな風に散る
今日は約束の夜
ふたりだけの約束の夜
残業をきりあげて
もつれる足で タクシーに乗り
君の吐息のような綿雪を
肩にのせたまま
家路を急ぐクリスマスの夜
足音が聞こえる
あなたの足音が
今日という日を
待ちわびた
ふたりだけの約束のChristmas
