わたしの心のふるえを
聞いてください
いくど 季節が
めぐっても
あなたを 刻んでいる
この音を
この音は 花びら

想い出は
花の蕾になり
清らな川に浮かび
どこへとも 流れてゆく

わたしの心の臓の
温度を
たしかめてください
それは たぶん
夕陽の温度と
いっしょだから
時に温度が
あるならば
今のわたしは 灼けて
抱きしめられないほど
灼けて 灼けている

わたしの瞳を
覗いてください
いくど 季節が
めぐっても
あなたを永遠に
記憶している
この瞳を
記憶のひとひらひとひらを
両手で受けとめ
枯れてゆくさまを
この瞳で 見届ける

花は川面に横たわり
星は 肌を刺し
わたしは
時の花束をかかえ
三次元を浮游する

枯れてゆくまで
三次元を浮游する