ぷちポエム ~月変化身~ 仰ぎ見る満月は 薄霞に あなたの端正な 横顔も 隠れて 窓から見る満月は 今宵 我が星に 近づき そして ほおずりする 何者かに 変わりたくて 袖をひきちぎり 叫びたくなる夜 下弦の月は 夕べの傷を 疼かせる 朧月は 人界にも似て 二十三夜の月の舌 細く長く ざれざれと われの体温 嘗めている 夕べの傷が 疼く夜 今宵の月を また 見あぐ