今日、8月6日は、
広島に、人類史上初めて
原子爆弾が 投下された日です。
1945年8月6日 8時15分へ
マーラーの復活の詩を
捧げます。
「交響曲 第2番 復活 」
第4楽章 第5楽章より
ああ 小さな薔薇よ
人間は とても困っている
とても 苦しんでいる
私は 天国にいきたい
天国の広い道を 歩いていると
ひとりの天使が 行く手を阻んだ
いやだ
私は引き下がらない
私は神に創られたもの
再び 神のもとへ還るのだ
神は 私に光を与え
永遠の幸福へと 導いてくれる
おまえたちは 甦る
短い休息ののちに
朽ち果てたものは 甦る
不滅の生命が 与えられよう
再び 花を咲かせるために
おまえは 蒔かれる
獲りいれの主が来て
われわれ 死んだものを
ひとつの束に してしまう
信じなさい 愛しいものよ
おまえは 何も失ってはいない
おまえは 何も失ってはいない
おまえが 憧れてきたもの
愛してきたもの
おまえが勝ち得てきたもの
それが すべてである
信じなさい
おまえは無駄に 生まれてきたのではない
無駄に生きて 苦しんだのではない
生きているものは
必ず 死ななければならない
そして 死んだものは
再び 甦る
おそれないで 生きなさい
苦痛
それは 全てのものを貫き通す
私は それから逃れ出でた
死よ
おまえは 全てを征服する
しかし 今や おまえは征服された
私は 自分の力で得た翼で
愛の望みを いだきながら
どんな瞳も 見ることができない
光へと 飛び立つ
生きるがために 私は死ぬ
おまえは 甦る
愛しきものよ
一瞬のうちに
おまえが 勝ち得たものが
神のもとへと 運んでくれる
歌詞
フリードリヒ・クロプシュトック
補詞
グスタフ・マーラー
*読みやすいように、はすなが
一部 補詞しました。
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はすなの詩
「 生きたくて 」
「生きたくて 嗚呼 生きたくて
おお 生きられなくて
僕は 焦土の町を
焼けた裸足で 歩く
父、母、祖母、兄ちゃん
探しても 探しても
焼き場でも みつからなかった
顔が わからないから
生きたくて 生きたくて
嗚呼 生きられなくて
僕は 焦土の町を 歩き続ける
たましひだけになりし
僕だけど
僕の身体も 焦土に帰す
生きたくて 生きたくて
嗚呼 生きられなくて
嗚呼 生きられなくて 」
はすな拝
合掌