戦後70年短歌 「故郷の 八月九日の 焼け跡に 水をください 水をください 」 故郷の父は、 1945年8月9日 11時2分 グラウンドゼロより 1、5㎞地点で 被爆した。 放心状態で、外に出たとき 一瞬で 焼け野原になった町を 水をください 水をくださいと あえぎながら、 さまよう人々に であったが、 何も出来なかったと、 悔恨していた。 いま、私は かみしめねばならない。 水を飲める 幸せを。 いま、私は かみしめねばならない。 先人が 命をかけて つくりあげた 平和な世に生きられる 平凡な幸せを。