俳句だいあるりぃ 7 「重き荷を とかしてしまふ はだれ雪」 ひとつだけ 君が 背負った荷物を おろしてみよう そして また ひとつ 荷物を 置こう 冬に耐えた君が 頑張ってきた君が 頑張っても 頑張っても むくわれなかった君が いま 背負いきれるぶんだけの 荷物をもって ふたたび 歩きはじめる そして もし だいじょぶならば 走ってみよう 沿道からは きっと 声援が 聞こえてくるよ 冬を出発した君には 春が 笑顔で 待っている