
病で亡くなった父が、
生前 戦争の話をよく 話してくれました。
父は 17歳の時、予科練から 親に内緒で
特攻隊に志願しました。
その思いをいだきながら、
昭和20年の春に父が見た桜は
今世最後の桜として 父の脳裏に
刻まれたそうです。
8月15日の父の出撃の日、
終戦になりました。
父も自分も、桜が苦手で
父は カサブランカ、
自分は 薔薇が大好き。
でも 桜がきれいなのは
認めます。
おだやかな春の日、
頭上に爆弾が落ちる心配もせず
こうやって、愛犬ありすと
平和に お花見が
出来るのですから。
戦争はいやです。
平和が一番。
桜を見ると
なぜか 涙がでそうになります。
今から70年前、父が この国に
命をかけた思いが
きっと
宿っているのでしょう。
今年も父の名前が刻まれた記録とともに
故郷で 70年目の記念式典が
執り行われます。
おとうさん、ごめんね。
命日には 帰るから。
合掌