LINE漫画で「恋癖」読了しました。
前に連載追いかけていたけど、途中から課金になって1度諦めていたものの、また無料掲載分読み返したら絶対読み終えたくなって課金。
作者、緒之さんの漫画は面白くて、初めて読んだaround1/4も、少し前に読み終えたコータロー君は嘘つきも面白かった。
なんかこう、コメディとシリアスとキュンとドギマギドキドキのバランスの良さね。
時々、リアルのものをパロディするところのセンスが読んでいて不安になる展開にふわっと入るから、そこに癒されるし心の休憩になるんだけど、シリアス面の描き方の怖さっぷりも凄くて。
ギャグとシリアスの緩急、青野くんみたいな感じよね。
無料連載では
「真央さんは悪なのか。どうなのか。」
という部分が大々的な謎で、その核心に迫る話になるんだけど、
まぁちゃんと悪い人で。
結構、明らかなる黒な感じで描かれてはいたんだけど、成瀬視点が絡むと、どうしてもなんとか
「真央さん、勘違いされているだけで悪い人なんかじゃないんじゃ」
っておもいたくなっいゃうんだよね〜
何がどう悪いってさ、もうさ女性軽視も甚だしい。
真央さんが相手に「こう反応するだろう、こう答えるだろう」と思う答えが返ってこないだけで「だる」「どーでもいい」ってなるところがっ!!!
根からコミュニケーションを諦めていて、自分の都合のいい事だけを抽出したい人間だった。。
人間が出来ていないのに相手の心理操作や先手を打つ先回り考察が上手い故にプライドも高いから、正論言われるとキレるという危ない人間でした、、、
真央さんは怖すぎる。絶対関わりたくない人種。
もうそうでしか生きられないが故に女性を傷つけるばかりの悲しきモンスターって感じだった、、。
ストーリーの肝はここだけど、各キャラクター達の恋愛観も個性があって、ちーちゃんの好きになると緊張が勝っちゃうピュアっぷりや、間宮の男の子で自分の気持ちに正直すぎるところや、上田くんの「都合よく乗り換えたと思われたくない」と「ちーちゃんの気持ちを無下にしたくない」の狭間な感じと、成瀬と塚本先輩の恋すると周り見えなくなる没頭タイプと、、、と、どれも描き方が丁寧で本当に面白かった。
「結局好きになってくれる異性を好きになるんでしょ?」
この心ぶっ刺しワード、色んな捉え方あるよね。
私は、自分が先に好きになってないと好きでもない人に好意を向けられるの無理ではあるんだけど。
でも下心を表に出さず、又は下心も込で好きかはまだ分からないけど一緒に居ると心地いい、とか、この異性は自分を人として好きではいてくれているなーと感じる好意の気持ちよさや心地良さは否定出来ないと思いました。
そしてその心地良さだけ欲しかった真央さんは、結局成瀬に振られて去るけどさ、、
で、あんなに没頭して好きでいてくれた成瀬を大事にしなかったクセに、成瀬に振られて「だる」って言うのもーーーダサかったなーーーー
真央さんは同じやり方で仕返しをされたわけなんだけど、頭脳明晰な里帆が「このやり方が良いとは思わない」と言えるところも良かった。
藤沢姉妹は復讐目的だったから、この手段となったのかもしれないけれど。
里帆も結果的に間宮の気持ちに答えられたし、間宮が諦めの悪い優しい男で良かったよ。
間宮の男の子まっすぐ「好きな子には優しくしたいと思うだろ」とか「心配くらいさせて」とか、いじられキャラだけど優しくてまっすぐなんだなー。
1番の沼男だと思った上田くん、相手ファーストでジェントル。相手に委ねすぎず、でも自分の気持ちを押し付けすぎず。あまり感傷的な言葉を使わないからこそ、使った時の威力絶大。あれが天然だと?
最後、主要キャラでの旅行みんな大好きになったから楽しそうで嬉しくなったな。
課金分は購入でいつでも読み返せるから、いっぱい読んでおこ。