アベノミクス効果で円安、株高、不動産高で盛り上がっておりますが
今日は、あえて赤字国債が膨れるとどうなるかというお話をしたいと思います。
少し長いです。<m(__)m>
あまり知られていませんが、日本は明治維新以降で、既に2回も国家破綻しています。
1回目:1904年(明治37年)~
1916年(大正5年:第一次世界大戦)
2回目:1931年(昭和6年:満州事変勃発)~
1945年(昭和20年:終戦)
過去二回の破産は、戦争からハイパーインフレと大増税になりました。
日本国債がデフォルト(紙切れ)になったのは、たった60年前のことなのです。
第二次世界大戦直後のインフレ進行を阻止するために、昭和21年2月16日に
政府は、≪金融緊急措置令≫と≪日本銀行券預入令≫を公布し、5円以上の
日本銀行券を預金、貯金、金銭信託として強制的に金融機関に預入れを
させて、「既存の預金とともに封鎖し、生活費や事業費などに限り新銀行券に
よる払出しを認める」という非常措置を実施しました。
これが、「新円切り替え」と呼ばれているものです。
また、10万円を超える資産に対し25~90%の高額な
財産税がかけられました。
郵便貯金は10年間の払い戻し拒否が実施され、払い戻せるようになったとき
には、貯金は一律で3分の1がカットされたのです。
10年間で物価が300倍になり、ほとんどの人たちの貯金は実質的には900分の
1ぐらいしか戻ってこなかったことになるのです。
一般的に「公債は、税金を担保とする借金で、非生産的であり、国を
亡ぼす」と指摘されています。
国家破綻した国、ギリシャ、アルゼンチン、韓国、ロシア、アイスランド、
アイルランド…みんなそうでした。
日本の場合は、国債を買っているのは、他国ではなく、日本の民間銀行が
日本国民から預かった預金で買っているから、国家破綻(政府と民間の破綻)
にはならないという理論もあります。
つまり政府の破綻だけですむというものです。
すでに、日本の民間銀行も預金が底をつきこれ以上は日本国債を購入でき
ないという噂も聞きます。
そして、日本国債の買い手がいなくなった時、国債は暴落します。
(量的緩和で日銀が日本国債を買い込んでいるわけですから
国債が暴落したら日銀が損失を抱え込むわけですね。)
それを買い込んでいた銀行が破綻しペイオフ発動になり、結局は国民の預金
が犠牲になります。
さらに、日本国債暴落とともに円の価値がなくなりハイパーインフレ、
治安悪化で暴動につながらなければいいのですが・・・・
ただ、政府が破綻すれば、大増税時代が必ずくるのは間違いありません。
未来は誰にも予想できないですが、自分自身の未来の事だけはしっかりと
準備しておきたいですね。