「秘密の花園」 | 物語の庭

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カフェと図書室、わたしの人生。

さて、
家の改修もあり、忙しさを言い訳に
ブログをすっぽかしてたわけですがにひひあせる

なんだかんだで
本も毎日読んでいます。


最近読んだ本。
photo:01


「秘密の花園」
バーネット 著
龍口直太郎 訳
新潮文庫

名作ですチョキ


なかなか本屋にも行けてないので、
ここはいつかまた読もうと思っていた、大好きな本をニコニコ


このお話、本当にいいんですよ。
こんなにも、心躍る、わくわくしてステキな物語があるのかと思うほど。
やっぱり名作!ですよねラブラブ

そして、改めて、大人になって読むと、またなんというか、子どもの時とは違うところで、
はっとなったり、
作者の想いに触れたりします。

わがまま放題に育てられた主人公、気性が荒く「つむじ曲がりのメアリー嬢」と呼ばれていたメアリーは、
お屋敷に預けられ、コリンやディコンという少年たちと
荒れ果てた秘密の花園を蘇らせようとする中で、
自然の力や美しさ、動物たちに触れ、
性格も明るく素直になり、
少しずつ
人間として成長していきます。


つむじ曲がりだったメアリーと、
病気でネガティブ思考だったコリンが、
どんどん変わっていく姿には感動ラブラブ!

2人をフォローし、導く存在でもあるディコンは、
お屋敷の召使の弟で、貧しい家の生まれながら、
動物や植物に愛される天使のような少年。
この子がまたいい子なの!笑



植物を育てる喜びも、物語には描かれます。

メアリーを引き取った伯父のクレイヴン氏がメアリーに欲しいものを聞いた時のシーン。
「おもちゃか本か人形か、なにがほしいんだい?」
と聞くクレイヴン氏に言った、メアリーの言葉が素敵なのです。
以下、少々抜粋しますね。


ーーー

「あたしにね…あの…地面を少しばかり分けていただけないでしょうか?」と彼女は声をふるわせてたずねた。
(中略)クレイヴン氏はまったくびっくりしたようすだった。
「地面だって? いったいどうするつもりなんだね?」
と彼はくりかえしてきいた。
「そこへ種子をまいたり…いろんなものを生やしたり…それがそだってくるのをみたりするんです」とメアリーは口ごもりながらいった。

ーーー


荒野に立つお屋敷に来た時には、
まるで外の景色に興味のなかったメアリーが、
この時点で、もうずいぶん変わってきていることが見て取れる、印象的なシーンです。

子どもは、新鮮な空気と自然の中をかけまわることが1番、というのは、
物語の中でも何度も出てくること。クローバー



わたし自身、マンションや団地で育ったので、
自分の庭、地面をもつということがありませんでした。

今回家を持って、初めて自分の庭ができて、
すごくドキドキしていたりします音譜

今週から庭の工事もしていただける予定。
また週末行ったらびっくりするのかな目

春になったら、いろんな植物を植えて、育ててみたいですねニコニコ

メアリーのように、春の喜びを感じてみたいと思います虹



それではまた。