「春の窓」
安房直子 著
講談社X文庫ーホワイトハート
児童文学作家、安房直子さんのどこか懐かしく、不思議であたたかい童話集。
表題作、「春の窓」は、
売れない絵描きさんと魔法を使う猫のお話。
北向きの寒い部屋で絵描きさんがふるえていると、
猫がやってきて、壁に窓の絵を描くようにすすめます。
絵描きさんが猫の言うとおりに、春の窓の絵を描くと、
壁の向こうにはほんとうに描いたとおりの春の景色が広がって…。
売れない絵描きさんのお話「春の窓」や、
一流会社を辞めてジャム屋になった男の「あるジャム屋の話」など、
やさしい文章の中に、大人に向けたスパイスが効いています。
しゃべる猫や鹿、木やスカーフが不思議な世界へいざなってくれますよ。
表紙は100%ORANGEさん
文庫サイズなのもかわいい、とってもオススメの短編集です
春は近いというのに、まだなんて寒さなんでしょう!
だけど、わたしも春の窓を心に描いて、
いつか来る本当の春の日まで、
しっかり、準備と鍛練を積んでおきたいと思います
それではまた