「さよなら、スナフキン」 | 物語の庭

物語の庭

.
.
.
カフェと図書室、わたしの人生。

ごぶさたしております音譜

なんだかブログが滞っておりましたかお

寒さに弱いため100パーセントではありませんが、元気です!

寒さがまだまだ続きますのでみなさまも体調崩されないようお過ごしくださいね。



最近もいい本との出会いがけっこうたくさんあります。

その本への想いが強すぎて、文章にまとめられない、ということもあせる

少しずつご紹介していきますねラブラブ


最近読んだ本
photo:01


「さよなら、スナフキン」
山崎マキコ 著
新潮社

この作家さんをまったく知りませんでした。

ハイスピードで繰り出されるのは主人公の自虐とネガティブ思考のオンパレード。

ダメダメな自分をなんとかしたいと、修行のためにIT業界の小さな会社でアルバイトを始めた女子大生、大瀬崎亜紀の不器用さには、
涙が出るほど笑い、
頑張れ大瀬崎!と応援したくなり、
自分が働き出したばかりの、失敗ばかりで落ち込んでいたあの頃を思い出してしまいます。

自分に自信がない大瀬崎は、
誰かに必要とされている感じ、
ここが自分の居場所だと思う感じを会社に見出そうとして、憧れの社長のために一生懸命に働くのですが、、、。


大瀬崎の気持ちが、わかる。
わかるけれど、非常に切ない。
彼女の想いを受け止め、満足させてあげられるような職場って、果たしてあるんだろうか。

恋にも似た、彼女の奮闘と、世知辛い現実の果てに、大瀬崎が最後に出した答えが、そう行くか、という感じなのですが、それが、非常によかったです。

なんということのない人にはなんということもない小説かもしれませんが、
自分のどこかにこの主人公のような部分がある、と思われる方には、
ほんの少し、生きていくヒントのようなものも、もらえる小説かもしれないなぁ、と思いましたニコニコ


それではまた♪