安心かえるのブログ

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最近ガザについて話題になっていたので
ポチっと買って
読んでみました


イゼルディン・アブラエシュ著
「それでも、私は憎まない」

アマゾンの内容紹介

著者はガザ地区のジャバリア難民キャンプで生まれ育ったパレスチナ人の医師だ。産婦人科医として、ガザに住みながらイスラエルで働いてきた。2009年1月16日にイスラエル軍によるガザ攻撃中の砲撃により3人の娘と姪を失った。しかし彼は報復を求めもしなければ、憎しみに駆られることもなかった。代わりに、「わたしの娘たちが最後の犠牲者になりますように」と言い、同地域の人々に対話を始め、行動を起こすよう訴えたのだ。本書は、この地球上で最も厄介な問題を抱えた場所の一つで、勝利と悲劇を生き抜いてきた一人の男の目から見た、中東地域の年代記でもある。

それでも、私は憎まない(亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズ)/亜紀書房

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まず、著者のイゼルディンさんは、「憎しみを持つことを憎む」というかのような生き方を丹念に淡々と貫いているように感じます。
「憎しみを持つことを憎む」というロジックなので、結局、憎むという概念が彼の人生に残ってしまい、それが歪みを生じているかもしれませんが、日々の暮らしの中で生ずる憎しみの種をなるべくその場で一つ一つ丹念にクリアしていき、ジャッジメントを増やさないようにしている生き方は、なかなか出来るものではなさそうです。


ただ、ガザで生きていることにより、憎しみは何も産まないことを深く深く見つめていて、そこにフォーカスしているが故に、そのことにさらに翻弄されているかのような人生と感じてしまうのです。言ってしまうと酷かもしれませんが、自ら過酷な環境を望んでいるという風にも感じてしまいます。

とはいえ、人は自ら望んだ現実を生きているという視点を持って読み進んでも、娘さんたちを失ってしまう辺りは、涙を誘います。ぼくもウルウル来てしまいました。

それでも、前を向く姿は美しいと。

今、彼はカナダに移住したそうですが、これからは、「平和の為の犠牲」という人生を辞めて、ただ楽しく、苦しみがない、運の良い人生を送ってもらうのが、これからの彼の一番の平和への貢献となると思います。


なんて思いました。
本自体は割と読みやすくサクッと読めますのでお勧めです