弊社の交流会のエピソード!
SES業界で働く山田太郎さん(仮名)には今日もまた、その日がやってきた。
彼は一流のエンジニアでありながら、どういうわけか「CCで案件を配信してしまう」というミスを犯してしまうことで有名だ。
今回も、彼のドジは絶好調だった。
ある日、山田さんは重要なプロジェクトの提案書をクライアントに送るため、メールを書き始めた。
件名には「超重要:プロジェクトXYZ提案書」と入力し、本文には心を込めたメッセージを添えた。
そして、添付ファイルに提案書を添え、「送信」ボタンを押した。
これで完璧だと胸を撫で下ろす山田さんだったが、その時はまだ気づいていなかった。
彼がCCに入れたのは、なんと会社の全社員だったのだ。
送信ボタンを押した直後、オフィスは異様な静けさに包まれた。
次の瞬間、会社中のスマホやPCから通知音が一斉に鳴り響き、まるで新年のカウントダウンのようだった。
山田さんはその音に導かれるようにメールボックスを見た。
すると、件名「超重要:プロジェクトXYZ提案書」のメールが自分の受信箱にも届いている。
その瞬間、彼の顔からは血の気が引いた。
オフィスでは、「山田さん、またやったよ」という声が小さく囁かれ始めた。
社長のデスクからは、「山田〜!」という怒号が飛び出し、会議室からは抑えきれない笑い声が漏れてきた。
それでも山田さんは慌てず、騒がず、ただただ静かにキーボードに手を伸ばし、「皆様、誤送信によりご迷惑をおかけしました。
このメールは無視してください」というフォローメールを送信した。
しかし、そのフォローメールもまた、CCで全社員に配信されたのだった。
オフィスではさらに大きな笑いが起こり、今や山田さんのミスは社内の伝説となった。
社員たちは、この出来事を「山田事件」と名付け、今後も語り継がれることとなった。
結局、山田さんのミスは大きな問題を引き起こすことはなかったが、社内メールの使い方に関する研修が再度行われることになった。
山田さんはその研修の最初の講師として指名され、彼の経験談は新たな教訓として、SES業界の歴史に刻まれることとなった。
そして彼は、このミスを繰り返さないよう、次のメールを送るときには三度、四度と確認するようになったのだった。