前回、葬儀支援を必要とする家族は全国にいるのは間違いなく
その人達への葬儀支援に立ち上がる人達や組織があれば・・・
との話題を書きましたが、今回は自分自身のことです。

「俺がボケたら言ってくれ、いつでも役職を降りるから」

ちょっと聞くと納得しちゃいそうですが、よーく考えれば分る
言語明瞭、意味不明の典型のような一文です。

痴呆に成った人に言っても、痴呆になってるとさえ思わないで
しょうから「俺はまだボケてない!」と言うんじゃないかな。

最近マスコミを賑わす「老人運転の事故」も全く同じです。
本人は普通に運転できると思っているからの事故です。

うちの仕事は普通に考えて老人の仕事ではありません。
「24時間体制・年中無休の仕事」
「遺体運びは完全に力仕事」
「時間帯問わず、雨や雪でも運転」
「不規則な生活の代表のような仕事」

今は実年齢より若干若く見えることが幸いし、家族から不安な
声もありませんが、見た目がよぼよぼの老人だつたら依頼する
家族のほうが心配になるでしょう。 
現実でも、いつ腰をグキッとやり痛くなるか分かりません。

また家族毎への冷静で正確な判断がいつまで出来るでしょう。
この点については、僕だけでなく千明も一緒です。
いつか必ず出来なくなる時は、人の死と同様にやってきます。 

今すぐ判断しても決して早くはないのですが、料金と諸問題
との板挟みで話しは中々進みません。
とはいえ、いつまでも放っておける問題でもありませんから、
こうして文字にすることで、自分の意識に刷り込んでいるのと
いつも意識だけはしておくべきとの判断です。

元々の性格が「お化けは出たら驚けばいい」と考えるタイプな
だけに行ける所まで行くんでしょうね。

それでも全く手を打ってない訳ではありません。
数年前、息子を2年間手伝わせました。
その理由は彼の持つ霊感の強さが、仕事に支障が無いかを確か
める為でしたが、僕同様で問題はありませんでした。

また遺体に対し、生理的に駄目でも不思議ではありませんし、
綺麗な遺体ばかりでもありません。 それらも全て経験させて
いますから、本人がその気にさえなれば、すぐに対応できます。

もう一人、千明の息子の中に自分の夢を追いかけている子がい
ますが、そこそこの年齢になってますから、あと数年もすれば
夢として諦めることになるでしょう。 葬儀の仕事はさせては
いませんが、性格的には人懐こいですから、千明、息子たちが
いれば存続は普通にできるし、千明がお婆さんになっても安心
できます。 今は互いの夢を追いながらの生活をし、もう少し
年を取ったら人の役に立ちながらの人生・・・なんてのもあり
だよなって感じです。

人を育てるのは「人」でなく「環境」だと思っています。
僕の持つスキルやノウハウを伝えるとき、仕事に対しての僕は
シビアで妥協しませんから、期限がハッキリしてからのほうが
彼らも気が楽だし吸収しようとするでしょう。

仕事にシビアな理由は単純明快です。
会員さんにすれば、担当者の経験年数は関係ありません。
僕との比較をするし、それがあんしんサポートと思ってます。
だからと言って真似をしろとは言いませんし、そんな必要など
ありませんが、会員さんから見て絶対的な信頼が得られる事は
絶対条件です。 その信頼を得る術は無理をするのではなくて、
背伸びをするのでもなく、自分の持ち味を活かすべきです。

スキルが無ければ、最初は優しくて良い人でもいいんです。
経験と比例して、全てのスキルを上げて行けばいいことです。

それと僕自身がリタイアを決意してれば、優しくなれます。 
但し、突然僕に何か起きた場合については、その為に2年間の
葬儀研修をさせてあるので、その点も一応は考えてあります。

葬儀と同じで、その時になってから考えても間に合いません。
今ならリタイアは笑って話せますから、最低限必要なことだけ
でも対処してくのが僕のやり方です。

ホームページに貼ってあるNHKで放送に、息子が映ってるで
しょうから今から、6年前の58歳頃には考えるだけでなくて
行動もし始めていたということです。

 

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