13日(土)今日の前橋はひさりぶりに春って感じです。
4月に入った途端、冬に逆戻りしたような寒さと、数日前
には雪が降って、赤城山の上半分は薄っすら白いです。
桜の花もちは抜群に良い年だろうと思います。

さて、本日朝一で火葬された故人は、搬送に行った病院の
看護師さんから「目が開いて閉じないんですけど・・」と
言われましたが、あんしん館で確認しても閉じるのは無理
だろうと判断、脱脂綿を当てておきました。
目が開いた状態でお別れをしたら、皆さん驚きますからね。



ところで、ご遺体で多いのは「くちが開いた状態」ですが
稀に今回のように、目が開いたままの故人もいます。

そこで家族や素人さん目線で、気になる遺体の対処方法が
とれる遺体と、難しい遺体を書いておきたいと思います。

線香を供えに来られた方から、良く聞くもの等を記します。

「くちが開いた遺体」
》閉じないのは長期間くちを開いたままの状態で骨が変形
して固まった時以外は「基本的に閉じます」

口閉じの方法
》シート下に枕など頭部は高いほうが口は閉じ易いです
》タオルを顎に挟んでも閉じません
》エンゼルバンドでの固定でも難しいでしょう
》葬儀社なら、口閉じ程度の対処はできるでしょう
》死後硬直が増す早い段階で閉じる必要あり

》あごの肉が全く無ければパカパカして閉じません


口を閉じるメリット
》故人が穏やかな寝顔に見えます
》口から腐敗臭が出るのも抑えられます
》家族にとっても心穏やかになれます

「癌等で痩せこけてる場合」
》含み綿を頬に使用する事である程度改善できます

「死化粧」
》病院でもしてくれますがレベル格差があります
》専門家は上手ですが、娘さん等がしてあげたいものです
》男性の死化粧は不要、黄疸が強い場合は葬儀社に依頼

「目が開いた状態」
上瞼を抑えて閉じる程度もあれば、完全に見開く事もあり、
対処できるものと、できないものがあります

》見開いた状態の場合、完全に閉じるのは難しいでしょう。
》脱脂綿かガーゼで目の部分を覆ってあげます

「腹水が溜まってる場合」
》病院により、お願いすれば抜いてくれる所もあります。
》抜いて貰える病院なら抜いて貰いましょう
》抜いた穴の処置はしっかり、適当だと体液が流れ出ます

「手足のむくみ」
》点滴液等でパンパンになってたら、エンゼルバンド外す
》そのまま1日以上放置ずば、ある程度のむくみは解消
》手足の皮膚が破れそうなら、吸水シートで包みます

「病院、施設で手を合掌に組んであったら」
》安置時に合掌を外します
》ドライアイスを当てたい部分を露出し腕の凍結を防ぐ
》死後硬直は丸1日ほどで最高になります
》死後24時間以内の火葬はできませんから、硬直が緩ん
できてから合掌は組めます
》仏式以外は合掌を組む必要はありません。

「体液、血液について」
》ご遺体の体液、血液には触れないようにしましょう
》肝炎を始め、移るものもあり得ます

「脳の腐敗防止」
》夏場、自宅安置では超注意です
》脳は脂質ですから腐敗すると凄い臭いになります
》安定枕等にドライアイスを敷き腐敗防止
》ドライアイスは顔の横に置いても意味ありません

》顔が黒ずんだら腐敗は進んでいます


サラッと書きましたが、この他にもあるでしょう。
また看護師、介護士はご遺体に対しての知識はありません。
お迎えに時間が掛る場合や、逝去後の死亡診断まで時間が
掛る場合などは、腐敗臭が出始めたら防くのは難しくなり
ますから、依頼する葬儀社の指示を仰いでください。

》逝去時間、
》死亡診断される時間(逝去から死亡診断までの時間)
》ご遺体がいる部屋の状況(室温)
》ご遺体に掛けてある布団類等

以上を伝えれば適切な指示をしてくれることでしょう。
その旨を担当する看護師等に伝えてください。


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