先日、ある方とのメールの遣り取りで、我々の服装に対し
「魚釣りをするような恰好」だと言った葬儀屋さんがいる
らしく、春秋にベストを着ている姿を思い浮かべてみた。
「なるほどぉ、確かにそんな感じだ」と笑えました。
改めて写真を探しましたが、葬儀での写真は1枚だけあり
ジャンパーですから冬場、春秋のベスト姿の写真は講演を
しているものが残ってました。
黒の靴、黒のジーパン、黒のポロシャツ、黒のジャンパー
(秋春はベスト、真夏は半袖ポロシャツ)という真っ黒で
いつも同じイメージの服装は、11年前設立時から変わる
ことなく続けてきたものです。
但しジーパン、ポロシャツは、同じ物を最低6本(枚)は
所持しており、年間少なくとも2回は買い替えます。
毎月1本のパンツ(ポロシャツ)を買っている計算ですね。
またジャンパー、ベストは各々数種類を所持しています。
コートは同じ形が2枚だけですが、ジャンパー類等はまだ
袖を通してない物がいくつもあります。
いかんせん、真っ黒が基本ですから見つけた時に買ってる
感じで、気がつけば着きれない状態です。
11年前、初めての斎場一般葬儀の時、司会者から「その
恰好ですか」と言われたのが、後にも、先にも1度だけで
その後は、会員さんを始め、誰からも聞かれた事もありま
せんから、気にしてませんでしたが、今回のメールを見て
言葉に出さなくても、気にしてる人っているかもなぁって
思ったので、我々の服装の理由を書いてみます。
《葬儀は家族で送るのが大原則》
黒の略礼服が無く、家族の葬儀で大急ぎで黒服を用意する
家族、こんな図式は無用だと思っています。
裸やキラキラは好ましくありませんが、改めて購入しなく
ても普段着でいい、大切なのは恰好でなく心です。
そんな提案をする我々も、いつでも汚れ仕事できる格好が
ベストだと考えての恰好でもあります。
《費用を抑える最大効果は人件費の節約》
自宅正座や搬送から始まり霊柩車の運転、式場葬儀なども
含め、全ての作業も仕事も2人だけで行え、全てに対応の
できる服装として全身真っ黒にしたわけです。
《我々の仕事は裏方であり、誰にも仕事の人と分る格好》
名札を見るまで会葬者か、仕事の人か分らない格好がいい
とは思えません。 家族ならすぐに我々を見つけられるし
会葬者の人は仕事関係の人だと分り聞けます。
また我々の仕事は裏方ですから、式場を作り、荷物を運び
会葬者を誘導し、片付や掃除までするわけで、スーツ姿で
する仕事には思えません。
《僕であり、千明だと分る格好》
テレビ、新聞、相談時、パンフレット、そして葬儀の時も
全て同じ格好をし続けることで、すぐに僕だと分ります。
この効果は非常に高いことを過去の経験から知ってます。
初めて来館した家族が僕を見ると「あっ写真の人ですね」
と安心するのが分ります。 テレビで見た人、新聞の人と
すべて安心感に繋がります。
以前のサラリーマンと社長時代、毎年最低でも6着以上の
スーツをオーダーしてましたから、150着から200着ほど
着られるスーツがあり、10着程度は形が少し違ってますが
他は全て生地は違っても形は同じスーツでした。
その理由も上記と同じ、生地は違っても同じ形のスーツなら
逢う人達に違和感がありません。
葬儀スタッフがスーツを着る根拠ってなんでしょう?
ホテルのようなサービス業だからですか?
家族や会葬者への礼儀ですか?
多分、この問いに対し明確に僕が納得できる説明ができる
人はいないだろうと思う。
葬儀を企画立案、施行する人間にとって一番必要なことは
「家族が安心して全て任せられることです」
「普段着感覚の家族で葬儀期間を過ごせることです」
「葬儀後も温かい心を持ち続けられる葬儀をする事です」
「葬儀後の家族が行う手続きのアドバイスができる事です」
「遺骨供養や遺骨処理について相談、実行できることです」
これが我々の必須項目であり、上記が黒一色の恰好でいる
理由であり、その為の恰好でもあります。
世間で言われる事が必ずしも正しい訳ではありません。
当り前にしている事が正しいとも限りません。
葬儀社に限らず、仕事で自己主張してる人達はなんらかの
根拠があるはずです。 それを聞いてみるだけでも、その
人が仕事に掛ける情熱が分るかもしれません。
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