昨日はようやく春の気候に戻り、午前の法事が終った直後
搬送があり、式場祭壇前で納棺、打ち合せの途中で入会の
相談に来館された夫婦は、少し待って頂き相談でした。

3月は葬儀数は少ないですが、細々とした事と入会が多い
月になっていますが、明確な理念が家族の安心に繋がると
感じる家族が多く、その夫婦もそうでした。

搬送したご遺体葬儀の打合せが済み、あとは手続きの段階
まで行くと、千明にバトンタッチして相談に入りました。

》うちは普通の葬儀屋ではなく、誰でも受ける訳でない
》我々がいる事のほうが珍しく、普通は予約しての相談
》一般葬は受けておらず、菩提寺葬儀も受けてない
》我々の仕事は残る家族の生活を守ること
》家族の生活が守れる葬儀を企画施行すること
》お客様になりたい人は、うちに来ては駄目なこと

話し始めた途端の話題で「うちは誰でも受ける訳でない」
なんて言う葬儀屋はありませんから、キョトンとした顔と
確かに普通の葬儀屋では無さそうだと思ったようです。

上記の理由を述べる事から始まり、家族が入会を希望する
しないの判断に、最低限必要な事を話した上で、対象者や
どんな葬儀を考えているかなどの話題に入ります。

最初の段階で違和感があったり、違うなと思えば、お互い
無駄な時間を過ごさず済みますからね。 

その数時間前、法要中に突然来館された母子がいましたが、
法要中の為、式場の隣にある待合所の声は式場にも聞こえ
ますから、とりあえず外で要件を聞くよう伝えました。

すると、ご主人が危ないらしく葬儀の相談にきたようです。
ただ人付き合いが広く、公営斎場での葬儀を考えていると
聞き、一般葬は受けて無いと2分で終りました。

この家族のような場合、散々話してから受けてませんより
絶体条件は事前に伝えるほうが親切だと思ってます。

話しを最初のご夫婦に戻します。
余談ですが、夫婦との話しを進めると、奥さんは僕よりも
ひとつ上、旦那は僕よりひとつ下と同年代の夫婦でした。

納棺した棺はありましたが、灯篭類も灯りが灯っていたし、
式場に案内して、僕が癌で入院した際、急遽設定した家族
葬1の150.000円パックの評判がいいと説明したり、その
場で色々な話しをして待合に戻ると、夫婦の顔が明らかに
明るく変化していました。

旦那も口が軽くなり、奥さんも同様で、旧知の知り合いの
ようになり、暫くすると「いやー、ホッとしましたぁ」と
安堵の笑顔で「葬儀1パック」を利用したい旨と、納骨も
お願いしたいと、対象者である旦那の母親の葬儀を決めて
入会されました。

利用者目線で葬儀社を選択する際は・・・

《家族の希望する葬儀に対応しているか否か》をしっかり
確認するのが最初です。 
葬儀社はどんな葬儀でも受けるわけではありません。 
地域によっては、もしもの時を考えて葬儀社に確認すると
直葬は受けないと言われた方が、当方へ入会されました。

かといって「なんでも受けますよ」も考えもんです。
実際こんな葬儀社のほうが多いでしょうが、どんな葬儀も
受けますとは、得意な葬儀が無いか、事業理念、経営理念
などが無いかのどちらかでしょう。

直葬 < 家族葬 < 一般葬 < 社葬と、葬儀規模は大きくなれば
葬儀内容、葬儀の流れも違って当然です。

また一般論でしかありませんが、掛けられる費用も比例し
内容も全く違うものとなります。

別の角度から見れば、直葬や家族葬は儀式よりも温もりを
第一に考える葬儀ですが、一般葬は家族より会葬者優先の
傾向が強くなり、社葬に至っては、家族より社外の人達に
対する当社アピールに近く全く異質な葬儀となります。

ちなみに、あんしんサポートは500名超える葬儀までは
経験しており、200名式場で400数十名葬儀をしても
斎場職員から「得意ですねぇ」と言われるほど、効率良く
進められる自信はありますし、利益も多いですが、うちの
理念にそぐわない葬儀との判断から引き受け中止しました。

理念といっても「葬儀を通して社会貢献する」なんてのは
僕の感覚では論外です。 言語明瞭、意味不明でしょ。 
政治家の言葉じゃねぇんだからって感じです。

んとですね、、
僕の癌が発見できたのは、専門医だったからだと思う。
内視鏡もやってますよのレベルでは発見は難しいのです。
毎日、毎日、何人、何十人と内視鏡を見続けてる人だから
「あれ」と感じられるもので、教え事では出来ないのです。

皆さんも、家族の葬儀は、どんな葬儀かくらいは考えてる
でしょうから、希望する葬儀が得意な葬儀社の中で家族の
価値観に近い葬儀社を選択されると良いでしょう。

》なんでも出来ますよ(得意な葬儀はないか適当な性格)
》うちは安いですよ(この言葉、まぁ安くはないよね)
》最後ですからね(家族の事は考えてないから出る言葉)
》一般的には〇〇ですね(家族目線ではない言葉)



これらの言葉を聞いて親切だと思ったら大間違いです。
言葉の裏に隠れた真意を見抜けるよう慎重に聞きましょう。


にほんブログ村 その他生活ブログ 葬儀・法事(個人)へ
にほんブログ村
誰もが終幕後の費用を心配する事なく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えてたか嘘のつけない自分日誌でもあります