祖父母、父母が逝去、残ったのは娘だけ・・・
今では何処にでもある現実ですが、嫁に行った娘達が困る
ひとつに仏壇の整理があります。

仏壇だけなら、大抵の行政でタンスと同じように処分して
貰えるので、不用品として出せば済むし、祟りがありそう
だと思うなら、僧侶でも、神主でも拝んで貰えば良い。
(僕の知る限り、なにもありませんが・・・)

仏式でも、神式でも仏壇(神道は祖霊舎)整理で困るのは
位牌、霊璽(れいじ)の整理です。 
とにかく、この相談は後を絶たないし、葬儀の半数近くに
聞かれるような気がするほど多い相談です。

お寺や神社に持っていき、お焚き上げ、と考える方が多い
ようですが、僕は故人の棺に入れてあげる事を勧めます。

よく考えてください。
その位牌や霊璽を大切に保管し、守ってきたのは祖父母で
あり、父母である故人なのです。

勿論、自分が面倒看て貰った人や、自分で位牌を保管した

いと思う方は自分で看ればいいでしょう。

これだれ? とか自分が看るべき人じゃないと思う位牌に

対してのことです。


寺や神社のお焚き上げとは燃やすことです。 
ならば故人に持たせてあげるのが最善だと思います。
寺や神社と違い費用も掛かりません。

また今は殆ど使用しない「四切遺影」も処分に困る代表の
ひとつです。 これも数枚なら棺に入れられます。

ゴミとして処分し難い物があります。 それらに関しては
棺の中に入れて良い物、入れられない物等は、斎場により
その内容はマチマチですが、依頼した葬儀社の方に相談を
してみると良いでしょう。

似たような話題として『棺の中に入れる物』ともうひとつ
『逝去時に着せて貰う物』があります。

『棺の中に入れられる物・入れられない物』

》好きだった洋服
高い物を入れたがる家族が多いですが、特に故人が老人で
あるなら、いつも着ていた服があるはずです。
いつも着ていたならボロかもしれません。 しかしいつも
着ていたなら、間違いなく着やすいのですから、その服を
入れてあげて欲しいと思う。

》好きだった食べ物
逝去間近になると誤嚥性肺炎を恐れ、水を飲ませて貰えず
家族はせつない思いもされるでしょう。
だからこそ、故人が食べたがってた物を入れてあげます。

》先に逝った配偶者へのお土産
先にお爺さんが逝ってる事が多いですが、残る家族に聞い
てみると「タバコは吸ってた」「酒も飲んだ」と言われる
事が良くあります。 そんな時はお爺さんが吸ってた銘柄
タバコと、200㏄の紙パック日本酒を入れてあげます。
多分、この程度なら斎場でも見逃してくれる範囲です。

》棺に入れられない物
金属は誰でも分かるでしょうが、プラスチックが駄目です。
入歯なら見逃してくれるかもしれませんが、メガネは駄目
ですから、拾骨した骨壺の一番上に広げて掛けてあげます。
また問題無さそうで駄目なのが「本」です。
本は燃え残りますから、僕も引き受けません。

葬儀屋さんは、利用する斎場の決まりや現実を知ってます。
入れたい物、入れられる物は相談してから用意しましょう。



『病院、施設で逝去時に着せて貰う物』

》浴衣でなくていい
一番多いのは浴衣ですが、病院、施設で買わされる浴衣を
着せる必要はありません。 4000円近くするんじゃない?

キリスト教系の信仰ある故人なら、着せて欲しい洋服等を
事前に持って行き、お願いしておけば着せてくれます。

キリスト教でなくても好きだった服を着せてあげても良い
ですし、パジャマでも全く問題ありません。

浴衣なら事前に買えば2000円位でも買えるでしょう。
事前に持って行きお願いすればいいでしょう。

死後直後は硬直もなく、着せ易いし、死後はご遺体の処置
とか肌を拭いてくれたりしますから、大抵の服なら問題も
なく着せて貰えるはずです。

家族の目線で葬儀してくれる葬儀社なら、家族の身になり
考えてくれるでしょう。 主の居ない空き家に、そのまま
置いておくのは忍びない、或いは処分に困ると思える物は、
葬儀期間ってゆーか、出来れば打合せ直後じゃなきゃ駄目
だなぁ・・・担当者に相談してみましょう。


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