一般で言われる駆け込み寺は確か、縁切寺から来てる言葉
だったと思うし、縁切寺は実在したわけですが、現在では
「困った時に手助を求めて行く場所」のことでしょう。



昔は三行半(みくだりはん・離縁状)が書けるのは男性側
だけでしたから女性から離縁するには、縁切寺に行くしか
方法は無かったみたいです。 途中で旦那に見つかったら
連れ戻される事から駆け込み寺って言ったのかもね。

寺が保護してくれ、幕府も介入して、離縁事由が正当だと
判断される内容なら離縁ができたわけで、弱い立場の女性
にとっては助けてくれる唯一の場所だったわけです。

HPにある6年前の動画内でも、僕自身くちにしています。

「一番最初に僕らが考えたのは、世間の弱者と呼ばれる」
「人達、とにかく少ない年金、あるいは年金もない」
「そういう人達にとって、最後の心配はしなくていい」
「駆け込み寺じゃないけど、そんな形の存在に、あんしん」
「サポートってところがなれたらいいな」

初めから葬儀社でなく葬儀支援を目指した言葉です。
縁切寺は弱い立場の女性を保護し守ってくれるだったのに、
葬儀支援センター(駆け込み寺)としての我々は、強欲な
寺と葬儀社から弱者を守る立場に変化しています。

昨日、先日の葬儀に列席した方が入会に来館されました。
僕の話しや考え方を聞き納得し『ここしかない』と思い
来館予約したそうです。

入会相談の内容は次のとおりでした。

》父親は介護度5、特養に入所中
》母親は自宅にいますが毎日デイサービスに通わせてる
》独身の兄は仕事も含め朝から晩まで出かけている
》墓は公営墓地にあり、檀家になってる寺がある
》何十年も寺に行っておらず振込用紙だけは届く
》墓守不在の為、墓閉じしたい
》父母の葬儀は、これと、これでお願いしたい
》かつて商売してた店舗跡地がありどうすればいい
》自宅は母と兄が住んでいるがどうすればいい

葬儀については「これ」と「これ」とパンフレットを見て
決めてあるようでしたから、他の相談項目を見て葬儀屋に
聞いたり、相談する内容に思えますか?

詳細は書きませんが「墓閉じの流れ」「檀家について」や
「不動産への対処」「これから先の流れ」など話しました。


例えば「墓閉じ」なら寺に聞けばいいんじゃねぇ?

ところが寺は一人50万円、80万円、最低でも33万円

での永代供養墓に入れと言われるからです。

何を相談しても後から高額なひつよう費用がつきまとう・・・


何でか分りませんが、何でもうちに聞けば何とかなりそう

って思ってる人や、相談してごらんって言われて来た人も

多く、いつの間にか相談支援センターの様相です。


家族の生活に極力支障の出ない方法と、時期を考えながら
希望する順番で流れと具体策を伝えると「ホッとしました。
あの葬儀に来て良かったぁ」と安堵の表情を浮かべます。

あんしんサポートの事前相談では珍しいことでなく、いつ
もの流れで2時間話しても葬儀については5分です。
パンフレットを見れば、内容も料金も全て明示してある為
サラッと説明すれば理解できますからね。

でも不動産問題、寺や墓問題、葬儀後の生活、葬儀までの
対応や対処などは話し始めるとキリがありません。

家族は聞きたい事が沢山あるし、一度で理解できない時は
何度も繰り返し聞かれる事も多く、面倒臭せぇと思うけど
モヤモヤしてた胸のつかえが取れるのでしょう。
安堵の笑顔が見られるのが見返りかなぁ・・
この部分はについては無償ボランティア相談ですからね。

誰に相談していいか分らず、不安を心の片隅に置いたまま
日々生活している人達が沢山います。
葬儀関連は「本音で相談できる場所がない」のでしょう。

家族が聞きたい様々な知識、立ち位置、家族の持つ条件に
沿った実現可能なアドバイス、さらに話術や具体策提示と
葬儀の前後に起こり得る全てに精通してる必要はあるけど、
この点は経験を積むしかありません。

11年前はど素人でも1軒、1軒の家族と膝を交え、向き
合えば、大抵の事は解決できるスキルが得られます。
まぁ、散骨場、永代供養墓、安置施設、式場、更には協力
してくれる宗教者や石屋さんなどは必須ですけど、生業の
レベルですがミクロのビジネスチャンスだと思う。

本来は縁切寺のように、行政主導がベストだと思えますが
〇〇相談センター的な現実を見ると、やっぱ他人事感覚か、
移動で来たからやってるけど、3年経ったら移動するから
感覚が見え見えの相談センターじゃ意味はありません。

だからこそ求める人達は沢山おられるはずです。
そう考えると、民間で全国各地を繋ぐ葬儀支援のラインが
あってもいいよねぇ・・・

知識、技術、話術等のスキルアップ勉強会、海洋山林散骨、
宗教者の対応等を始めとし、広告宣伝やメディアの取材等
個々は小さな事業でも、ちりも積もれば山になるってね。
活動が活発になれば、行政を動かすことも可能だし、当然
助成金の取得なども視野に入ることでしょう。

なーんて思ったりしますが、みんな儲かってるから、そん
なこと考えもしないのかな。

まぁ、よくよく考えれば、うちの場合で言うと食えるけど
すんげー儲かる訳じゃないからなぁ・・・
でも食いながら、次の種付けをしてるのは間違いないって
感じるし、身体が続けば事業は存続できる気がする。
そんな程度じゃ葬儀施行する魅力はない・・・のかね。


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