設立当初から僕を知る人達に良く言われる言葉がある。
「何年経ってもブレない武井さんは強いよね」
「ブレない姿勢は尊敬しますよ」
尊敬される人間ではありませんが、10年経っても全く
ブレることなく、一貫しているのは事実だと思う。
ブレないと言うより、ブレようが無い事は確か数回前に
書いたと思うから省略しますが、前回ブログで僕自身が
とった言動が、支援センターと葬儀社の違いだと思う。
「葬儀社」とは
家族の求める葬儀の裏方と進行を淡々と務めるのが仕事
であり、できるだけ儲かるように勧める(進める)のも
大きな仕事で、感情無用、淡々とロボットのように進行
するのが実際の葬儀社で、葬儀の進行に対しては補佐役、
葬儀形態や規模に対しては料金の吊り上げを行う。
遺骨、法要については対処できない葬儀社のほうが多く
葬儀後の生活等についての相談はしてないだろう。
「葬儀支援センター」とは
残る家族の生活が守れる葬儀を第一とする。
葬儀社が家族を補佐するのに対し、支援センターは時に
家族を引っ張る立場もとり、その場の空気に流される事
なく、この家族に何が必要か、我々はどう動くべきかを
常に考え乍ら、家族目線で組み上げ、施行し、葬儀後の
家族の生活や行うべき事の相談、更には遺骨の供養処理
年忌法要までの全てに於いて相談できる場である。
利用して無い人達は、葬儀社と支援センターの違いなど
全く分らないのが本当のところでしょう。
しかし一般葬儀社と当方、双方を利用した家族にとって
全く異質な存在であるのは明確でしょう。
前回ブログに書いたように、葬儀直後に葬儀社の人間が、
親戚に対し、故人の事、娘達のこと、更には今回の死に
ついて話すなどあり得ないことでしょう。
一歩間違えば反感を買うこともあり得ます。
「あんたに何が分るんだ」「あんたに関係ないだろ」と
言われても不思議ではありません。
それを可能にしているのは、第一に家族の信頼感であり、
話している言葉が、上っ面の言葉でない事、葬儀全体の
言動が一貫していることは最低条件となるでしょう。
あんしん館は群馬県前橋市にあり、最近言われませんが、
以前はよく前橋斎場の職員に言われた言葉があります。
「今回の家族は武井さんの知り合いですか?」
葬儀毎に担当者は違いますから、我々の存在がある程度
慣れてからは担当者毎に聞かれた言葉です。
「ううん、違うよ。 葬儀で知った家族だよ」
「あ、そうなんですか、和気あいあいとしてるから」
「てっきり知り合いだと思いましたよ」
これが全てを物語っているんだと思う。
言われてみれば、僕の発言も、家族の発言も、昔からの
知り合いのような話し方が、うちの場合は普通です。
拾骨の時には、これが何処の骨と前橋は説明してくれる
斎場ですから、その合間に「骨に色が着いてる利用」や
「誰の骨壺か分る方法」とか「薬を飲んでたから骨色が」
なんてのも大抵の焼骨は違うと説明したりで、職員との
二人三脚で拾骨し、和気あいあいとしています。
あんしんサポートの葬儀は、お別れの時間を大切にして
おり、泣いたり、笑ったりする葬儀です。
勿論、故人によって笑えない葬儀もあります。
とにかく家族が温かく送れる葬儀を提案し施行し、その
期間は家族を引っ張ったり、押したり、なだめたり時に
叱咤さえする・・・家族が温かく送れる心境にするには
》料金の心配を取り除いてあげること
》家族に惨めな思いをさせないこと
》家族が神経を使う人を呼ばないこと
》いつもの家族でいられる時間を造ってあげること
》何かあれば僕らがいると安心させてあげること
》全ての提案が家族の本音目線に徹していること
》勿論、心付け等は一切受け取りません
》一般で言われるマナーで答えることはありません
》常識、一般的、などの言葉を使うことありません
現実問題になると、うちのような葬儀支援センターって
存在してないかもしれませんが、極々少数は家族目線で
葬儀を考えてる葬儀社もあるでしょう。
》家族に惨めな思いをさせない事、のひとつが祭壇です
見ての通り、何一つ供えずとも充分豪華な祭壇になってます。
この写真は69.000円直葬パックのものです。
搬送直後に納棺し、末期の水をとって、線香を供え終えると、
死亡診断書の記入、最終打合せです。
「いい葬儀社の選び方」みたいな言葉はネットで見ます
けど、今回の話題は葬儀社選びには絶対にありません。
また直葬の言葉はあっても、どんな場所で、どんな風に
安置されるのか等の詳細は書いてないでしょう。
家族毎に価値観は違いますが、我が家の葬儀を考える際
あなたの価値基準によっては、葬儀社の見方が変わって
くるかもしれません。
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創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えてたか嘘のつけない自分日誌でもあります