僕が知るのは数少ない葬儀屋ですが、みんな頑固です。
例えばうちが月に10件、15件の施行なのは知ってます
から、月に数件とか多くて5件じゃ食えないだろうと心配
して色々言うと、自己主張が強い・・・月に数件しかない
のに「うちは余所より安いし、いい仕事をしています」と
言える神経には理解も納得もできません。
どうも葬儀屋さんは非常に好評な自己評価をするようです。
あくまで、自己評価でしかありませんが・・・
さほど紹介なんてありません。 たまーに紹介があったり
すると紹介がって何年も言ってるんじゃねぇのって感じ。
本当にいい仕事してると評価されたら、依頼数はどんどん
増えるだろうが!? が僕の本音だから、話しをしてると
段々面倒になってくる。
これは千明が言う事ですが、うちの会員さんが来館すると
「人に話したくなっちゃう」って良く言われるそうです。
多少膨らませてるだろうけど、それでも紹介できる所です
って言われてるのは確かだと思う。
ただ「人に話したくなっちゃう」の意味が分りません。
施行数も増えてないのに「うちは良い」って言える神経も
全く理解できねぇし、なんで施行数も少ないのに、強気な
発言ができるか全く分らなかったけど、ようやく分った。
ようは儲かるんですよ。
例えばですね・・僕は家族の生活を守るのが最大の目的で
それが仕事だから、可能な限り料金を抑えようとする。
その結果、1施行の平均単価が10万円台でしかない。
10件施行しても百数十万円なわけです。
だから1施行の平均が100万円なら、月に3件だったと
しても300万円になるわけです。 2件でも200万円、
わずか1件でもうちの10件と変わらない・・・
まぁ、散骨場を始めとして他社には無いものを持ってたり
するから利益率の点で若干優遇されますけど・・・
うちは月間30件なんて無理ですから、月に2件3件しか
葬儀しなくても、うちより売り上げがあるんでしょう。
これが『商売としての葬儀屋』と『葬儀支援センター』と
完全に違う部分だとようやく気付きました。
立ち上がって11年、この発想は持った事がない。
考えるのは、いつも弱者や余裕の無い家族の事だけです。
儲かる、儲からないと考えてもきませんでした。
社内の資金繰り内情が分ると、どうしても儲けようとする
でしょうから、数年前に千明に引き渡してから、基本的に
お金の事は分っていません。
だから家族の財布事情だけを考慮した葬儀が組めます。
それが高評価に繋がり、紹介に繋がっているのは事実だし
そんな事業だから、堂々と胸を張って生きられるわけだし
最終的には食えれば良いじゃん・・・ですからね。
また、NHKで2回の全国放送をしてくれたにも関わらず
誰一人、同じ事をしたいと言って来なかったのも、なんと
なくですが分ったような気がします。
そりゃ今の商売方法で食えれば、無理して利益を減らす事
無いもんね。 普通の葬儀屋さんから見れば、うちなんて
馬鹿みたいな仕事にみえるかもしれないね。
でもさ、何度も書いてるように僕は葬儀屋がしたい訳では
なく、葬儀屋で儲けたい訳でもなく、うちの行う葬儀支援
で助かったと笑顔になってくれる家族の役に立ち、僕らの
中にある自己満足が満たされ、食えればそれで良い・・・
53才で人生の分岐点に立ち、過去の道を捨て、新たな道
である葬儀支援を目指して11年間、少なくとも僕だけで
なく千明も胸を張って生きてきたという。
これからも命の続く限り、今の道を歩み続ける・・・
葬儀屋と葬儀支援が、似て非なるものなのは明白でしたが、
携わる人間そのものが似て非なる者で全く違うようです。
この辺りがお馬鹿なんでしょうね。
やっと気づいたかって言われそうです・・・・^-^;
ただね、これが全国的な葬儀屋さんに共通する話しならば
明るい未来が確定です。 少なくとも僕と同じような発想
で商売してる人は、間違いなく勝ち戦だからです。
何故かは自分で考えてみると良いですよ。(^^)
にほんブログ村
誰もが終幕後の費用を心配する事なく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えてたか嘘のつけない自分日誌でもあります