昨日は午後1時の入会相談が済むと、死亡届提出は千明が
担当し、僕は安置されてる故人の部屋移動を済ませ、ドラ
イアイスを取りに向います。

出発して間もなく千明から電話で、北の隣接市の家族から
3度目になる葬儀の依頼が入ったと聞かされる。

最初の本にも執筆した思い出深い葬儀の家族で、初めての
葬儀は旦那さん、2回目は母親、そして今回は父親です。

今は自宅葬儀も受けてないし、更に前橋でもありません。
ただ2回ともうちでしたから、突然断わられたら困るのは
目に見えているし、会員登録もしてあると聞かされる。

「代表に確認してから折り返すと言ったらしい・・・」

まずは、いつも手伝って貰う葬儀屋さんに連絡してみる。

「うちが出来ない状態なんだけど、自宅葬儀できる!?」
「はぃ、大丈夫っすよ」

「隣接の〇〇市なんだけどさ」
「俺、行った事ないですよ」

「その点は教えるから問題無いけど、うちがする葬儀じゃ」
「無いって聞いたら驚くだろから、その点を確認してから」
「連絡するよ」
「あ、分りました」

と電話を切り、千明に確認して貰いドライアイスを取って
戻ると明日葬儀のご遺体にドライアイスの処置をする。

依頼はしたものの、外出しており駆け着けるまでに時間が
掛るし、今日は自分だけで運ぶしかないと言う。

専門業者だと高くつくし、頼める仲間は少し離れた場所に
いるらしいと聞かされ、搬送は我々がしておくと伝える。

お迎え先の施設に到着し我々を見た家族は、安堵の表情を
浮かべて頭を下げました。 とにかくご遺体を自宅へ搬送
するのが先決と、自宅の布団に寝かせると到着を待つ間に
今回の葬儀はうちでなく、頼んだけど我々のできる範囲で
お手伝いするから問題無いと伝えておく。

前橋からお迎え先まで行く途中考えたのはお金の事です。

故人は過去に商売をしており、国民年金しか無いはずです。
ちらっと聞いた限り、数年以上は施設でお世話になってる
ようですから、年金だけでは賄えてないでしょう。
電話をくれた故人の娘も、旦那を亡くして年金生活だから
いかに費用を抑えるかだけど、自宅で葬儀した過去2回と
同じようにしたいんだろう・・・

今回最大の問題は菩提寺への布施額となる。
改めてお婆ちゃんの戒名を見ると『信女』だけど30万円
払ったと聞かされる・・・

地元では格の高い寺だそうですが、そんなの檀家にとって
どっちでもいいこと、できるだけ安くして欲しいだけです。
墓が寺にあるので、どうにもなりません。

故人は数人の孫がいますが、一番頼りになる長男の到着を
待って、僕の思惑を伝えておきます。
後は長男次男の頑張り次第で布施はきまります。

今は話せる範囲で色々話し、後は依頼先に任せて帰ろうと
思ったら、17日の1日葬儀を予定、午前10時なら僕が
空いてると千明に確認とったらしく、納棺師をするらしい。

寺の都合ね17日午後しか空いてないと言われたとの事で
日程は17日で決まりです。

納棺師だけでも関われたら、家族が安心できるのは間違い
ないだろうと思います。

また費用面だけでなく、仏壇や位牌の処理、年金の引出し
方法など、今の家族体制では、若干問題のある家族だけに
より的確なアドバイスが可能となるでしょう。

改めて聞いたら、最初の葬儀は今から9年前だそうです。
今では2回目、3回目、4回目の葬儀をした家族も少なく
ありませんし、1度依頼したら、2度目は当然のようだし、
3度目、4度目となれば親戚のようになります。

この点が、あんしんサポート最大の強みなのでしょう。
ただ現在会員登録されてる家族の中には、一般葬儀希望や
菩提寺の行う葬儀など、新規の会員ならば絶対に受けない
葬儀を考えておられる家族もいるはずです。

それらの会員葬儀については、今回のような紹介も含めて
切り替えはあるでしょうが、会員依頼だけは、どんな事が
あっても引き受けていきます。

多分、今回の自宅葬儀は20万円ほどでしょう。
しかし布施は30万円と布施のほうが高いのです。
財布は同じですから合計50万円は最低でも掛ります。
これが菩提寺葬儀を受けない理由です。



うちの紹介なら、居士大姉戒名が付いて7万円です。
合計27万円となり、その差額22万円は大きいでしょう。

そうそう、ついでに言うと紹介宗教者7万円と同額か低料
金の布施で済むなら、菩提寺の葬儀も受けます。

布施と呼べる金額でなく、読経と戒名の対価として、どう
考えても高過ぎると判断しているからです。


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