今回『葬儀を考える』を書く予定でしたが、昨夜の搬送が
自宅であり、7年前に次女が突然死した時から付き合いの
ある家族でもあり、ちょうどいい機会と考え話題変更です。

自宅に向う途中、まずは相談してから搬送しようと話して
向った事で、故人確認が済むとすぐに打合せです。

この段階では、父親の入院は分っておらず、長女に聞くと
昨年12月癌の手術をしたばかりと言う。
結構な費用が掛ったでしょうと確認するが、まだ支払いは
してないとの事でした。

7年前の次女と同じ葬儀を考えているようだと感じます。
そこで、初めから僕が提案をします。

「お父さんの支払は100万円の単位だと思うよ」

「えっ!? そんなに掛かるんですか・・・」

「11月、僕が胃癌でESD手術と8日入院でも20万円」
「だったから数か所の開腹手術と、更に腹腔鏡手術でしょ」
「なら100万円代は最低でも掛かると思うけど・・・」
「病院はまだこれからも掛るから葬儀は抑えたほうがいい」

「母親の保険で最高50万円まで出るので、それですれば」
「いいと思ってたんですけど・・・」

「お父さんは入院や手術や癌保険に入ってたの?」

「いいえ、何も入っていません」

「ならさ、ぱっく60を基本にして、妹さんの時に戒名は」
「つけて貰ったし、新盆法要はするんでしょ?」

「はい、新法要は妹と同じようにして頂こうと思って、、」

「だよね、ならこうしたらどうだろう」
「9日の火葬は取れないから10日の火葬をとる」
「48時間の安置を超えるから24時間5.000円の加算」
「あんしん館式場に安置で、叔父さん達が逢えるようする」
「逢える安置になるから+1万円」
「戒名は大姉でつけて貰って25.000円、野位牌1.000円」
「散骨と永代供養墓納骨、手元供養してる妹さんの遺骨も」
「一緒に永代供養墓に納骨すれば良いんじゃない?」
「お父さんだっていつ戻れるか分らないしね」
「って事は116.000円+税+戒名25.000円かな・・・」
「支払合計が税込150.280円で全て完了するよ」
「あとは永代供養墓が毎年2.000円の会費が必要になる」

「今回の葬儀は少しでも抑えて、お父さんの医療費に回す」
「ほうが利口な気がするけどなぁ・・・」
「息子たちは、この話しを聞いててどう思う」

「はぃ、それで良いと思います」と息子たちは賛同

「息子たちがそれで良いと言うなら、私も・・・」

これで決定したわけです。

葬儀は何故か『故人の供養』や『最後だから』と故人の事
ばかり言うけど、もっと現実を考えて生活を共にする家族、
財布を共有する家族全員の現状を考慮した上で、葬儀内容
とか費用は決めるという考え方は間違ってないと感じます。
その意味でも葬儀は『家族目線』で捉えるべきものです。



この家族の場合、うちへの依頼が決まってるし、前回葬儀
費用(宗教者含む)が33万円だったと分っているからの
安心感はあるでしょうが、葬儀社によっては同じ内容でも
200万円掛かる現実もあるわけです。

まずは今使える金額、残る家族の生活に支障の出ない額で
行える葬儀を考えるのが先決でしょう。

今回のケースも、家族の事や今後の事を考えず、故人だけ

優先して葬儀を決め施行したら、お父さんの医療や入院費、
更にこれからの生活はどうなるでしょう・・・
考えただけでも恐ろしい・・・と思いませんか!?


にほんブログ村 その他生活ブログ 葬儀・法事(個人)へ
にほんブログ村
誰もが終幕後の費用を心配する事なく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えてたか嘘のつけない自分日誌でもあります