赤城山の上部はうっすら白くなって、風は冷たく、道路は
いつもの渋滞はなく、神社にはのぼりが立って、いよいよ
年の瀬って感じの前橋です。

30日朝の電話も含めて、4件の危篤電話が入ってますが、
ここまで頑張ったら、斎場火葬が始まるのは4日ですから、
家族の事を考えると正月3日まで頑張れ!って感じです。

何故か年末は色んな事が走馬灯のように頭をよぎります。
昨日も改めて立ち位置の書き込みをしてたら、なんで俺が
葬儀なんてしてんのかなぁってね。

僕が葬儀支援をしてるって聞いた同級生は「なんで武井が
葬儀なの!?」ってみんな驚いてたからなぁ、、
学生時代の僕と、今の仕事はミスマッチなんだろうね。

53才まで考えたことすら無い葬儀の仕事・・・
個人的には忌み嫌ってきた葬儀の仕事・・・
葬儀に対しても、葬儀屋に対しても好印象は無かった。
ま、今でも葬儀屋は変な人が多いって思うけど・・・
その葬儀屋から見れば、俺はもっと変な奴だろうけど、、

何度も書いたように、きっかけは親父が亡くなった一報が
八王子裁判所から届いたこと、でも「葬儀屋しませんか?」
って直接勧めたのは千明です。
この一言が無かったら絶体にしてないと断言できる。

ただ、そこから先は僕の意思でなく、何かに引っ張られて
『葬儀屋の紹介でなく自分で葬儀しろ!」って言われてる
ような、それしか選択肢が無い線路に乗って、気がつけば
立ち上がって12年目に入ってるわけです。

葬儀はしているけど、立ち上がって依頼ずっと、葬儀屋を
したいと思った事は一度もないと言い切れる。

何が不思議って、葬儀の「そ」の字も知らず、業界なんて
全く知らないのに、誰からも言われた訳でもなく、何かを
読んだ訳でもないのに、最初から家族の生活が守れる葬儀
としか考えてこなかった・・・ なんでだろう・・・
お手本もなく・・・ 真似をする先人さえいないのに・・・
それでも迷う事なくブレる事なく11年間走ってきた。

あれだけ忌み嫌っていた葬儀の仕事ですが、家族の生活が
守れる葬儀支援を目指してみると、予想外の『遣り甲斐』
『生き甲斐』更に『人の役に立つ喜び』さえあった。

過去に得てきた『経営の在り方』『話術や話法』『お化粧』
『生理解剖学』やイラストレーターとフォトショップなど
『パソコン関係』更に『人間関係』や『現あんしん館(前
美容室の出店場所)』までが、全てがこの為だったのか?
と思えるほどだった。

また僕の人生で初めて『本音に近い部分で生きられる仕事』
だと分り、ストレスの少ない仕事であることも分かった。
そんな色々があったからだけど、いつか『天職かな!?』と
思うようになりました。

もし今の仕事が本当に天職だったなら、僕の経験で言うと、
天職は探して見つかるものでない思う。
もし探すものなら、葬儀の選択肢は絶対に無いからです。

なんちゅうかなぁ、勝手に向かってくるというか、勝手に
流れてくって感じで、僕が判断してるのは間違い無いけど
その時は他に選択肢が無く、当然のように決めてきた・・
って、こんなの読んでも理解できないよねぇ・・・
けど僕の文才では上手く文字で書き表せない・・・

それと、ある日突然やってくる・・・
この点は経験上チャンスの現れ方と似てると思う。

更に言うと、根本的に11年間で迷うことが無かった。
儲かるとか、食えるとか考えた事もないし、あんしん館の
出店に際しては金も無いのにスタートしてた。
ってゆーか、やるしかない線路しか無かった気がする。

あんしん館設置直後から食えたから良かったけど、これで
食えなかったら、6年前あんしんサポートは消滅してる。

千明は当初、全て計算済みの動きだと思ってたらしいけど
そんな才能があったら、もっとビッグになってるがな、、

ようは最初から自分の中に答えがあるわけではない・・・
入会相談で話したり、葬儀された家族の希望や要望を聞き
話していると、進むべき道が出来上がってる。
自分でも良く分からないけど、勝手に、自然にって感じ。

天職の定義は知らないけど、11年間の経験で感じてきた
天職とは『探すものでなく、与えられるもの』だと思う。

自分で見つけられるもので無いから天職!?
この辺は良く分かりませんが、ハッキリ分ることがある。

》お金では得られない独特な喜びがある
》無休が何年続いたとしても全く苦にならない
》決して沢山は儲からないけど何故か食える
》利用者から絶大なる信頼を得られる事が多い
》誰に対しても堂々と胸を張って生きられる

僕自身で言うと、若過ぎず、年寄り過ぎず、人として信用
されたり、大人の男と思われる50代前半で携わったのも
含めて、全ての面で凄くラッキーだったと思う。
だから親父が導いたのかなぁ・・・なんて思うわけです。



皆さんも、いつ、どこで、天職と出会うか分りません。
問題は出会った
天職を掴むか、見過ごすかです。
掴む方法はひとつ、前向きで肯定的な思考で、迅速に動き
自分より相手の事を優先させること・・・かなぁ!?


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