前回のブログで「不安に感じる部分が予想外なのも初めて
知りました」とブログを書き終えて改めて考えてみた。
患者である僕が一番不安に感じたのは・・・
癌の告知ではなく・・・ 手術でもなく・・・
費用でもなく・・・『待たされる期間でした』
胃壁細胞を採って結果がでるまで2週間・・・
癌だと分って再検査までの10日間
内視鏡手術までの10日間、この待機期間が不安でした。
これが僕だけのものなのか、癌患者の多くがそうなのかは
分りませんが、自分でも予想外でした。
なら事前相談、入会相談にこられる家族はどうなんだろう。
今回の経験を踏まえて考えてみたい。
但し葬儀を考える家族の全てでなく、あんしんサポートに
来館される家族限定で考えるべきだと思う。
主旨や理念や入会対象者を見れば分かる通り、ぶっちゃけ
葬儀費用300万円掛っても全く問題ない人は、基本的に
来館されることはないでしょう。
施設費用が掛り、入院費用や医療費が掛り、葬儀に高額な
費用など掛けられない家族が基本で、それ以外受入れない
って明言しているんだから・・・会員で考えるべきだよね。
でもって、葬儀にある不安要素ってなんだろう。
1》諸費用の問題(圧倒的に葬儀屋と宗教者費用だな)
2》葬儀内容問題(この違い経験者以外分らんだろうな)
3》対親戚の問題(家族には故人の兄妹が最大の敵だわ)
4》見栄と世間体(くだらんと思うけど、結構多いよね)
3・4は僕的には論外、親戚等が後の面倒看てくれるとか
費用は出してくれるなら話は別、でもそんな親戚は一軒も
知らないから、くちを出す権利などない。
僕の仕事は、残る家族の生活が守れる葬儀をする事だから
親戚に対し家族は言えなくても、僕なら言えることがある。
「なら家族が生活に困ったら面倒看るの?」
「葬儀費用は自分で出す覚悟はあるの?」は時々言う。
ついでに・・・
「死んで騒ぐ必要はない、騒ぐなら生きてる時だし」
「亡くなったら温かく送ってあげるのが家族のする事」
「普段は来ない人に限って葬儀であーだ、こーだ言う」
「僕は家族の生活が守れない葬儀なら受ける気はない」
「嫌なら何処でも好きな葬儀屋へ行けばいい」
なんて言うことさえあます。
僕は依頼した家族さえ守れたら、親戚が嫌な気分になろう
が腹を立てようが関係ないからね。
それに家族は、親戚と喧嘩するわけにいかんでしょうから
家族の思いを僕のくちから伝えてるだけの事です。
それで他の葬儀屋へ行くなら、行けばいいとさえ思う。
親戚の意見を通して葬儀したら僕は後悔するだろう・・・
「なんで守ってあげなかったんだろう」ってね。
2・についてはかなり自信がある。
施設だけは大手に負けるけど、大手も含め何処の葬儀社と
比較されても、内容で負けることは無いと確信している。
ハード面で言えば69.000円の直葬でも、納棺は祭壇前で
末期の水をとり、線香を供えて貰っている。
あんしん館式場の祭壇には、初めから30万円の供物類や
灯篭類が飾ってあり、追加など一切無くても豪華です。
部屋の片隅での納棺か、何も無いに近い祭壇前での納棺が
多くの葬儀社が行う直葬だろうと思う。 この点だけ捉え
てもかなりの差があるはず・・・
更に湯かんになったら、流れ作業の派遣納棺師より劣る事
など絶対にないと言い切れる。
根底が儲けや流れ作業でなく、家族目線なのだからどんな
葬儀社と比較されても、内容でひけをとる事は無いだろう。
この自信は葬儀をされた家族の言葉から来るものだろう。
最初は我武者羅に近いものでしたが、施行数を重ねる度に
家族の本音や疑問や要望を取り入れてきた10年間の蓄積
でもあり、化粧は美容師に教えてきた奴だし、話しをする
内容の全てオリジナルだから、誰が聞いても新鮮だろう。
と色々考えていくと、うちの場合限定で言うなら、やっぱ
一番の不安は『料金(内容含む)』だろうと思う・・・
多分、入会相談に来られる多くは、パンフレットに記載の
料金を見ても信用して無いんだと思う。
「きっと追加がでる」「請求は倍以上になる」って思って
一応話しを聞いてみたいってのが本音じゃないかな。
費用面で不安が無いのは、実際に葬儀した家族から料金を
聞かされた人だけかな。
そう考えると相談中に涙を流す人が結構いるけど、それは
ホッとした『安堵の涙』かもしれない。
記載してある料金より、絶体に高くなると思って話したら
パンフレット通りと分って・・・ホッですかね。
中には葬儀が終わり、支払いが済むまで信じられないって
人もいて、事前に支払い総額を明記したの見積書を渡して
いるのに「本当にそれで良いんですか?」って確認し直す
人は結構いるから不思議です。
そんな時は「帯付の札束を余分に払っても良いよ」と言う。
この一言は便利で、笑って終わる・・・
心付けとか寸志の時も一緒、この手のお金は基本貰わない
から出したり、引いたりするのは面倒なので同じ事を言う。
「細かい金は俺でも持ってるからくれるなら帯が掛った札
なら喜んで貰うし、できれば十文字の帯ね」
相手は笑うしか無く、間違いなくこれで話しは終わる。
話しを戻すと、あんしんサポートの会員さんが持つ一番の
不安要素は『見積額と支払額』についてかなぁ・・・
つーかさぁ、見積額と支払額が同じって当たり前だろ?
たぶん葬儀業界は当たり前じゃないんだろうね。
一般社会ではあり得ない事が、まかり通る変な業界だね。
改めて業界を見直すと宗教者も同じです。
「布施はお気持ちで・・」なんて言う寺が多いけど、なら
居士大姉の戒名つけて5万円包んでみれば分ると思うよ。
間違いなく「足りません」って言うだろな・・・
だって、ちゃんと料金表があるじゃん、なら最初から格好
つけて「お気持ちで・・」なんて言うなよ。
葬儀屋も同じ「うちは安いですよ」って何処と比較しての
事だよって感じだし「他社も大差ないですよ」って他社の
料金なんて知らない、ただの営業が平気で嘘を言う。
営業力の無い人の常套手段だけど、この嘘つきな体質って
なんとかならんかね・・・
高きゃ高いって言えば良いし、その金額でも安いって思う
だけの内容や付加価値を持てばいい。
高い、安いは単純に金額だけの問題じゃない訳でヴィトン
財布が1万円なら相当安いけど、財布として考えたら高い
って言われる金額なのだから、明らかに料金に勝る価値が
あれば、安い何て嘘を言わなくても良いんじゃねぇ!?
もっと言えば、葬儀は高ければ良い葬儀になる訳ではない。
家族が温かく送れたと思える葬儀であれば、どんな葬儀で
あっても良い葬儀だし、家族が会葬者や親戚に気を遣って
ばかりの葬儀など決して良い葬儀とは言えない。
だから僕は、家族が気を遣うような親戚は呼ぶなと言う。
いつも通りの自分達で、泣いたり、笑ったりしながらでも
温かい空気の中で送れ、その温かい思いが葬儀後も変わる
ことなく、ずっと持ち続けられるのが最高の葬儀だろ。
もし故人が葬儀後の家族の事を見られるとしたら、家族が
元気な笑顔で暮らしてくれる事が一番の供養だと思う。
だからこそ残る家族の生活が守れる葬儀が絶対なのです。
その意味で、うちの会員さん達が不安に思う最大関心事は、
なんとかクリアできてると思うけど、もしかしたら追加?
なんて気にせず日々過ごせる方法があったら良いよね。
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