前回最後の・・・
『この先をどう考えますか? この先は出てきませんか?』
皆さんは何を考え、どんな事が浮かんで来たでしょう。
まさか、、『なるほどぉ』で終わり? なんて事はないと
思いますが、ご自分の感覚と比べてみてください。

今回も僕の考え方を続けます。

前回書いた中から読み取れるのは、散骨も送骨も、もっと
言えば墓に入れても、永代供養墓に入れても、全ての人が
それぞれを最善だと思っている訳でなく、仕方なくとった
方法である人も多いという事です。

今回は送骨、散骨に絞りますが、様々な事情があって止む
無く、仕方なくの人達にとって、もっと良い方法があれば
そちらを利用するわけです。

・より低料金で遺骨処理をしてくれる
・低料金で利用、維持できる墓の誕生
などは、その最たるものでしょう。

『より低料金で遺骨処理をしてくれる』

これは勝手に誕生するから問題ありません。
どんな処理の仕方をするかは何とも言えませんが、競合が
激しくなれば料金は下がるのが常です。
単純に処分して欲しい家族なら利用できるでしょう。

『低料金で利用、維持できる墓の誕生』

・墓に入りたい、入れてあげたい
・管理費も含めて費用が安くなければ無理
・自分達が死んだら、墓閉じして貰えたら良いんだけど
こんな考え方をしている人は、少なからずいるはずです。

その人達に向けて考えるのは・・・
》どんな形態の墓にするか
》費用の設定をどうするか
》管理費はどうするか
》墓閉じはどう対応するか

これらが、今の日本人の感覚と合致すれば成功します。
感覚がずれたら失敗します。
事業を始めて成功する人、失敗する人がいるのと一緒です。

今までに無い新たな発想の墓は決して難しくありません。
こうして書いてる今でも、それらしき事は浮かんできます。

新たな発想が苦手な人は対象者を絞り込むのも方法です。
例えば・・・核家族化が進み、老人世帯が増え、いずれは
独居老人となる高齢化社会に於いての墓の有り方です。

誰でも分かるように墓は墓参りをするのが前提です。 
墓に入れたら終わりではありません。
しかし老人世帯が増え、独居老人が600万人を超えてなお
増え続けている訳で、老人は墓参りそのものが大変です。

手は合わせたいが墓参りは大変・・・
そんな老人が600万以上、無視することはできません。
既存の墓は若い人達、元気に動ける人達が対象でした。

簡単に言えば『墓を自宅に持つ』こんな発想ができます。
自宅に居ながら手を合わせられる『手元供養』です。

東日本は全骨ですが、西日本は昔から小さな骨壺です。
西日本のように一部遺骨で良いと思う人、全骨手元に置き
たいと思う人、どちらにも対応できる『自宅用納骨堂』や、
『遺骨の入る仏壇』が低価格なら売れるかもしれません。
関東には関東仏壇がありますから、そのまま対応できます。

もうひとつ独居老人の真意を考えてみましょう。
色々な考え方がある中で顕著なのは『何も残さない』を
選択する人が多いか、増えるはずです。



自宅も持たない、家具も減らし、自分が逝去したら出来る
だけ迷惑の掛からないよう準備をしておく・・・
自宅の整理、撤去は必要ですが、もっと気になるのは自分
自身の葬儀と遺骨、配偶者の墓の問題だろうと思います。

この部分はすでに対処しています。
あんしんサポート永代供養墓『あんしん一樹の陰』です。

建立を考えたきっかけは、散骨場に線香を供えた人がいて
家族に撒いて貰うには問題がある事と、散骨最大の難点が
後々手を合わせる場所がない事でした。

そこで双方の問題解決ができる永代供養墓を建立しました。

・何も残したく無い人は『全散骨』
・納骨希望者は『散骨+一部永代供養墓納骨(33回忌)』
・そしてもうひとつが『散骨+一部手元供養』なのです。

自宅で配偶者等を手元供養し、逝去時は自分と手元供養の
全てを散骨して貰い最後は何も残さない方法です。

いかがでしょうか?
一般論でなく、あくまで僕の未来予測と対策でしかありま
せんが、参考になった部分はあったでしょうか。

最後にひとつ書いておきます。
未来予測からの発想は、ひとつに絞ることでなく、いくつ
もの考え方が出来るでしょうが、その中から利用者が多い
とか、あんしんサポートのように葬儀支援の視点から発想
したものを形にするのが僕の手法です。

未来予測とは現実に起きている事から先を考えるだけです。
例えば、2019年4月末で天皇退位が決まったようですが、
5月から新たな年号になれば、行政で使う書類は全て印刷
し直すことになるから『紙』と『印刷関連』は株価上昇、、
誰でも分かることでしょ。 でもこの感覚が基本です。

ただ、未来予測は問題なくできるのに失敗する人がいます。
プラス『自己都合』『自己利益』を加え過ぎるからです。

かつて美容室経営指導をしてた頃、毎回のように不思議に
思ったのは根拠のない自信を持つ人が殆どなことです。
・スタッフは最低2人は必要ですよね
・開店でお客様が沢山きたら困るからもっと必要ですかね
・手際良く回さないと、さばく人数が減りますよね・・・

開店したらお客は沢山くるもんだと思っているのです。
そう言えば、僕の同級生が弁当屋を始める前、弁当詰めの
時間短縮方法を述べていましたが、これも一緒です。

・美容室は次回も来店しようと思える事を考えるのが先決
・弁当屋は、また食べたいと思われる弁当を作るのが先決

ようは、自分達の事より利用する人達の目線で、客観的に
時に冷酷な目線で自分達を見るのが一番早いのです。

とはいえ・・・
僕のように葬儀支援を貫き通そうとすると、
『低利益』と『施行数』と『経営維持』の狭間でもがく事
にもなるし、自分で自分の首を絞める事にもなります。

前にも書きましたが、お客様は神様ではありません。
自分が得をするなら、店が潰れても平気です。
閉店セールの混雑を見れば分かる通りで・・・これだけの
人達が普段から来店してくれたら閉店などしません。
一度も来店した事の無い人でも閉店セールなら来るのです。

なんだかなぁ・・・と思うし溜息が出ます。
だから、あんしんサポートは会員制をとっているのです。

できるだけ正確な未来予測をし、その先にあるビジネスを
見つけだし、消費者が喜び自分達の事業も繁栄できるなら
ベスト事業って事でしょう。

どんな道を選択するかは、あなた次第です・・・

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