僕のブログに良く出てくる言葉に『家族目線』がある。
正確に書くと『余裕の無い家族目線』となるのでしょう。
これを消費者に明示するには結構な腹を括る必要がある。
「安いですよ」って言って高額請求できるような嘘つき
というか詐欺師のような葬儀社は別ですが、まっとうな
神経を持つ経営者なら・・・の話しです。
この9月が、正にその時でいい機会だから少し書きます。
設立から前期まで年間施行数のグラフは、右上がりです
けど、売上は下がっていると書きました。
単価が下がっているのは、直葬が増えているからです。
一番低料金の直葬だけなら10件では絶対に食えません。
毎月の施行数は10件から20件という流れです。
但し、うちの場合、散骨、法事、墓関連等々があるから
全て合わせると、それなりに食えることになります。
しかし今月は、数年ぶりの少なさで、最低料金の直葬は
ありませんが、絶対数が足りません。
ただ入会数は相変わらずで、今月も増え続けています。
年間ではどうなるか分かりませんが、今月分のマイナス
だけが、現時点ではマイナスになっているはずです。
来年4月の決算までにどうなるか、神のみぞ知るです。
・施行数が少ない月があれば収入も少ない
・税金を別にしてないと、税金支払いの月は支払が多い
(うちは最初から税は別管理です)
・修理、修繕で想定外の出費があった
等々、予期せぬ事態が突然来ることもあります。
その状態でも余裕の無い家族には、その家族に最善目線
だけを貫き通せるか、通せないかが分岐点です。
その最たるものが、家賃、返済でしょう。
あんしん館がレンタルなのは、葬儀という仕事が余りに
予測困難な業種の為、借入をすべきでないとの判断から
使用する限り賃料を支払うリスクを選択したからです。
僕の場合、この部分が腹を括っているところです。
元々葬儀の仕事が好きなわけでなく、したいわけでなく、
葬儀支援が僕の性格に適合していただけの事です。
だから葬儀で沢山儲ける必要はないのです。
その代り、支援の枠をでる料金や内容なら葬儀の仕事を
している意味も価値もないのです。
最終的な料金設定額は、僕でなく利用者の感覚って事に
なりますが、全く余裕のカケラも無い家族なら、断固と
して6.9万円直葬を勧めるし、家族毎の持つ条件に最善
と思えるパックや、時には内容を崩し、その場で設定を
する事さえあります(但し貴方だけ特別はありません)
もっと言うと支援でない普通の葬儀社なら、僕にとって
意味は無いのですから存続する価値はないのです。
だから、いつでも、どんな時でも家族目線を貫けるよう
対策がとってあり、その代表が無借金経営、施設はレン
タルってことです。
一言で言えば『いつでも廃業できる身軽さを備えている』
ってことですが、同時に精神的な負担も軽減しています。
一般の人から見て葬儀社は信用できない存在のようです。
葬儀社=うさんくさい人達ってところでしょう。
多分、誰に聞いても「その通り」って言われるでしょう。
その感覚でうちの料金設定を見た人達は「絶対に嘘だ」
と断言するほどです。
絶対と言われるほど信用してないのに、本当だと分ると
一気に信者のようになるのが人の感覚のようです。
あんしんサポートの会員さんに、信者のような人が多い
のは、この流れもあるようです。
今階下を映す画面に、初老の女性と千明が写っています。
先日葬儀をした家族の親戚ですが、葬儀期間の中で話し
た時「料金表を見て、絶対嘘だって言ってたのよ。でも
本当だって分かって驚いちゃったわよ」って言ってた人
ですが、自分の兄妹の入会に来られたようです。
つい先日、嘘だと断言した人が、今は兄妹の入会に来て
近所にも気になっている人がいるらしいそうです。
すると我々は、より強く家族目線を貫こうとする。
その結果として会員数が増え続けるって事なのかも・・・
って事はですよ。
家族目線って発言してて、利用家族、親戚、知人などが
『なーんだぁ、くち先だけで嘘じゃん』って思われたら、
入会どころか、悪評判がたつ事だってあり得るわけです。
しかし、こんな事は全て結果として分かる事であり当初
から予測していた事ではありません。
自分の初志、意義を貫けないなら、している意味は無く、
廃業したほうが良いと腹を括っている事が、現在までは
功を奏してきたように思います。
もっとも今は会員数が増え、僕の一存だけで廃業できる
とは思えませんが、ひとつの事を貫き通すとは、決して
安易にくちにしてできる事ではないと思う。
僕が10年間ブレないのは、偶然がいくつも重なったり、
何度も新聞、テレビで取り上げられ、利用者の声援とか
期待感とか、安堵感とか、聞かされ続け、引くに引けな
くなった・・・ってのが本当のところじゃないかなぁ。
ただ、いつでも廃業できる状態を保っているのは確かで、
腹を括っている事が、より強くなれていると思う。
だから、誰に対しても強気でいられるのかもしれない。
だから、同業他社の事が気に成らないのかもしれない。
そして、気になるのは会員さんが納得、満足する葬儀を
施行し続けられる先手を、打ち続ける事と、いつまでも
続けられる方法論への模索だけです。
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