前回『発想の転換』『常識は本当に常識なのか』について、あく
まで僕の個人的な過去と感覚で書きました。

今回は『金に頭は下げない』『嫌な人の依頼は受けない』です

今回で僕が凄い人でもなく、カッコいい訳で無いのが分ります。

1.人に頭を下げるのが嫌い、お金に頭を下げるのもっと嫌い

2.嫌な人の葬儀依頼は、やる気が出ないから受けない

この2つの感覚は、美容室の材料を卸す営業時代から一緒です。
以前のブログにも書いてありますが・・・

スーパー業界から初めて美容業界に入った日、先輩の営業と同行
したのですが、先生と呼ばれるおばさんが上から目線で言いたい
放題・・・それを黙って聞いている先輩に聞きました。

「なんで、あんな言い方されなきゃいけないの?」

すると先輩は
「武井も慣れたら分るけど、俺だって腹の立つ事もあるさ、でも
俺は人じゃなくて、金に頭を下げるだけだよ」と笑ってました。

それを聞いた時
『俺は金に頭を下げる気はない。金は使ったり運用するもので、
意思を持たぬ金に使われる気はない』と思ったものです。

そこで、どうしたら頭を下げずに物が売れるか・・・その結果が
税務の仕訳や、経費など脱税ではなく節税する方法を教える。
から始まって経営指導をするまでになった経緯があります。
結果は一人前の営業の3倍くらいの数字だと思ってください。

簡単に言うと物は売らず、知識やソフトを無償提供することで、
その見返りとして美容材料を仕入れてくれたのだと思います。
勿論、僕から買ってくれとは言いません。

中には材料も買わず、ソフトや知識だけを得ようとする人もいる
のですが、それが分った時「持ってくる商品もないから、次回は
早くて来月ですね」と頻繁に行かないと明言するのです。

ならばと注文する人もいれば、しない人もいますが、しない人は
行っても無駄足なのですから、いかないほうが効率良くなります。

利用するだけ利用しようとする人、僕にとって嫌な人です。
だから行かない・・・ 行かなきゃ頭に来ることもない・・・
少し買ったくらいで買ってやった面されたら、配達担当者に行か
せて僕は行きません。 担当を部下に代えてしまいます。

その後、電話で呼ばれることがあっても行きません。
仮にその美容室が全く買わなくなったとしたら、すぐ近くの美容
室に飛び込んで経営指導に入りますから問題ありません。

その後、謝ってこられた方もいますが、僕は絶対にいきません。

優しさも大切ですが、怖さも必要です。
相手が筋を通していれば絶対に起らない事なのです。

そうそう営業時代は仕事をしたくない時はパチンコしてました。
やる気の無い顔を美容室の経営者やスタッフに見せる・・・
営業であれば絶対に避けたいことです。

経営指導に入った美容室スタッフは、僕の営業車が店の前に停車
するのを見ると、どんなに暇でも全員立って掃除のふりをする。
僕自身が20代半ばで元気でしたから怖かったんですね。

けど、そのスタッフが開業する時は、ほぼ開店依頼の電話をして
きますし、スタッフ教育を頼まれます。 当然、他社は一切入ら
ないオンリー店ですから、営業成績はその結果なだけです。

葬儀依頼を受けない人とは、簡単に言うと僕や千明と波長が合わ
ない人、価値観の違う人なのです。
頑張って受けたとしても、相手は価値観が違えば何も感じないで
しょうし、葬儀期間の中で大小問わず必ず問題がでるものです。
なら最初から回避したほうが我々にとっても良いし、家族だって
結果オーライだと思うけどな・・・

いかがでしょうか?
性格を直そうとする人、直すんだと公言する人を見掛けますが、
性格ってそんなに簡単に変えられますか? 僕には無理です。
それと自分を否定してたら、自分が嫌になりませんか?

自分の持つ性格、性質を利用する手法を構築するほうが早い。

ね、カッコいいわけでもなく、凄いわけでもなく、自分の性格を
活かせる方法を考えているだけです。
62才だよ・・いまさら性格なんて変わらねぇってな。(^^)

2回に分けて簡単に書きましたが、理解して貰えたでしょうか。
我が性格を否定せず、感覚も否定せず、極力嫌な事もせず可能な
方法を模索し、そこから導き出された事をブレる事なく続ける。
無理がないから多少のことがあっても続けられる。

但し模索した結果は『利用者家族の目線に叶う』ものでなければ
単なる自己満足、自己中でしかなく、良い結果が得られることは
絶対にない無いでしょう。

自分を偽らず、利用者目線とスムースに繋がるには、何処かで
奉仕の歓び、慈悲の歓びや心が必要なのかもしれません。
これが、武井流のビジネススタイルです。

2回続けて僕のスタイルを書きましたが、何か気づきませんか?

》買って欲しいオーラは出していません
》儲けたい感覚や、利益計算もしていません
》相手が欲する事を惜しみなく提供し続ける事であり、その為に
 必要な全てのスキルはいつでも吸収し続けています
》味方になれば心強いけど、敵に回したら怖いと知らせます

大事なのは能力の違いでなく、今の自分を最大限活かせる方法を
構築する・・・ 当然、さして能力は無いのですから、その為に
必要な知識、技術、話術など必要な全てのスキルは身に付けなけ
れば将来など無いのは言うまでもありません。

皆さんも我流のビジネススタイルを構築すると楽になりますよ。

さて、今から納棺師をしてきます。


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