人には元気ハツラツ生き甲斐、遣り甲斐を持って仕事をして
いると思われているし、あながち間違いではありませんが、
仕事が続いた後で、今日のように安置もなくて、入会者1人
来ただけで、ポカンと空いた日は考えちゃう事もあります。
休みも無くて、自分の体調を崩す事もある仕事・・・
こんな事をいつまで続けられるのか・・・
この仕事を始める前は毎年2回は行ってた海外旅行・・・
以前は家族全員でカラオケ、旅行、食事・・・
今では元旦でさえ、ゆっくり過ごせる事もない・・・
と色々あるけど、一番嫌なのはずっと神経を使っている事、
そんな時、一番したくないのが納棺師・・・かもなぁ
利用者は高評価をしてくれ、自分でも天職に近い仕事だとは
思っていても、嫌になる事、葬儀の依頼が無い事を望む事も
あるのが本音です。
普通の葬儀社を知らないので、何とも分りませんが、うちの
場合は葬儀相談から始まる全てを2人だけで行います。
今日も知り合いから電話が入り、他市の知り合いから聞かれ
あんしんサポートを紹介したから、家に帰って家族に相談を
して依頼するようなら電話をして入会に来るとの事でしたが、
出来れば来ないで欲しいのが今の本音です。
多分、休みなく一週間も葬儀が続くと、神経が疲れ切ってる
んじゃないかと思う・・・
葬儀であれ、納棺師であれ始めたら手抜きの出来ない性格な
だけに、、、いつでも全力投球です。
手抜き出来るほどの能力は無い・・・って事なのでしょう。
理事を始め会員の皆さんには、いつも元気で前向きな人だと
思われていますが、こんな事もあるのが真の姿です。
でも、やる気の無い自分を隠そうとは思っていません。
無理して張子の虎を演じる気もありません。
先ほど飯を食いながら千明に、そのまま話しをしていたら、
僕とは別バージョンの千明納棺師を思いつきました。
僕の納棺師は、葬儀で良く耳にする言葉本来の由来だとか、
葬儀社の誘導商法とか、葬儀について良くしゃべります。
でも2度目、3度目になると、同じか似たような話しをする
よりは、全く違うスタイルの納棺師も有りだと思いました。
僕のようなタイプの納棺師は、良いと思う人と、嫌だと思う
人に分れるでしょうが、信者のようにならなくても、誰もが
嫌とは思わない納棺師があっても良いと考えました。
その点、千明の電話応対評価は夜中でも抜群に良い人です。
30分間で湯かん、納棺まで行い、20分間で綿衣裳を付け
10分間で、綿衣裳を見せたり、線香を供えたりする。
同じ1時間でも全く違う湯かんが出来上がります。
・・・葬儀を受けたくない、納棺師をしたくないと思ったら
どうしたら利用者にメリットがあり、自分はしなくて済むか、
と考えている自分がいる・・・思わず笑っちゃいます。
僕の納棺は今まで通りですが、千明の納棺は綿衣裳付です。
初めての家族は僕の納棺、2度目以降は千明の納棺ってのが
良いかもしれません。
明日は午前8時過ぎから墓誌彫りのお手伝い、その後は散骨
へと向かう予定です。 今回の散骨は3名ですが行ける時に
行っておかないと、いつ電話が入ってくるか分りません。
天職と言われる僕でさえ、時々嫌になるのが本音だと書いて
おくことで、後を受け継ぐ人達に知って欲しいのです。
嫌な時は無理をせず嫌だとくちにすれば良い・・・
自分に嘘をついてまで、空元気を演じる必要はないこと・・・
それが自分自身も含めた、スタッフを守る事に繋がる事・・・
そして・・・どんなに嫌でも一本電話が入れば動くしかないし、
動き出せば、いつものように動いている自分がいるのです。
誰もが終幕後の費用を心配することなく、自分の人生を精一杯楽しめる世の中にしたい
創業者の思いを後世に伝え、当時何を考えていたか嘘のつけない自分日誌でもあります