先日台風に備えた変則日程『湯かん納棺』翌日は『安置』翌日
『葬儀』をしたと書きましたが、今回は家族の都合に合わせた
安置を組む葬儀となりました。

葬儀が済んで自宅祭壇が済むと葬儀もようやく終了です。
当日初の食事をとったのは夕刻、お腹が満たされると疲れてる
せいか眠くなってきまいが、いつもの事ながら、次の依頼が入
ってくると大変と後片付けをする。

やっと終わって帰ろうとした午後9時30分過ぎ電話が鳴った。
11時のお迎えと聞かされ、今度は搬送の準備に入る。
今回の家族は全く打合せもしておらず、自宅安置だと言うので
早くても午前2時は過ぎるだろうと覚悟をする。

葬儀直後であり、一旦緊張の糸が解れた直後だけに、もう一度
戦闘態勢に入るのが少ししんどい・・・

病院へのお迎え、自宅のご安置、打合せと、いつも通りの流れ
でしたが、息子さんが遠方に単身赴任しておられるので葬儀は
4日後に設定して段取りを組みます。

この時期、自宅安置で問題なのは、室温が高くドライアイスの
減りが早いことです。 エアコンで室温を目一杯下げれば多少
改善しますが、家族が部屋にずっといる事などできません。

そこでドライアイスが1回だけ追加になると思うと告げます。
家族は快諾してくれ、夜中に戻り翌日の午前に白木膳一式など
持って伺い、ドライも確認しますが、まだ問題ありません。

するとお婆ちゃんから「あんしん館で安置して貰えるの?」と
聞かれ「できますよ」と答える。
良くあることですが、ご遺体が自宅にあると眠れないのです。

あんしんサポートに限って言えば、自宅安置は100件のうち
せいぜい2~3件でしかありません。
自宅に安置できない等は当然ですが、その理由の中に・・・
『ご遺体が自宅にいる事で家族が寝られない』
『親族、隣保、友人知人など時間問わず弔問に来てくれるのは
 ありがたい事ですが、その接待で家族が疲れ切ってしまう』
というのが大きな問題としてあるからです。
この点、これから葬儀をする家族は考えておくと良いでしょう。

そこで、こんな提案をしました。
赴任中の息子さんが帰ってくるのは金曜日の夕刻過ぎですから、
金曜日までは自宅安置で、帰ってきた息子さんが会えるように
して、土曜午前に故人だけお迎え、あんしん館に移動して午後
湯かん納棺、その日は故人だけあんしん館にご安置し、翌日の
公営斎場葬儀・・・と進む流れです。

葬儀の前日はお婆ちゃんもゆっくり眠れるかもしれません。
また赴任先から帰ってくる息子さんもゆっくり会えます。

それと・・・お座りが苦手な僕も椅子に座って納棺師ができる
ので、個人的にもありがたいことだし、公営斎場までの搬送も
あんしん館からですから楽になります。

午前10時30分になりました。
そろそろ出発して、自宅には後飾り祭壇を設置、故人と施主花
一対を載せて戻ってきます。

今日の前橋は夏の気候が戻り、暑い土曜日となっています。
本日午後2時~3時30分まで湯かん納棺です。

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